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'); the_archive_description('', '
');スパ イアス & テルマー湯で岩盤浴↔高濃度炭酸泉の無限往復するのが好きだ
岩盤浴ってありますよね?入ったことあります?私なかったんですよ。存在は知ってましたけど。それでつい最近、はじめて岩盤浴に入ったんです。30歳。初の岩盤浴。
すごかった。岩盤浴すごい。岩盤浴やばい。
なにがやばいって?岩盤浴って、服を着たまま15分くらい横になるだけで、大量の汗がでる。なのに辛くない!すごくない?
一時期、サウナと水風呂の交代浴にハマってたんだけど、長時間のサウナとか水風呂ってちょっとキツいんだよね。でも快感を得るには我慢が必要…。今まではそう自分に言い聞かせてましたよ…。
でも終わった。平成最後に出合った岩盤浴、高濃度炭酸泉。そしてその2つの無限往復。これらと出合えたことで私のスーパー銭湯人生が激変しました。私はサウナと水風呂から卒業し、岩盤浴と高濃度炭酸泉に身体を捧げることにしたのです。
プラス料金を払ってでも。
そう…プラス料金…。
元はと言えばプラス料金を払わず生きてきたため岩盤浴童貞だったんです。正直ケチってたワケだけど、ぶっちゃけスーパー銭湯って別に岩盤浴に入らなくてもわりと満足できちゃう。それこそサウナに水風呂、高濃度炭酸泉とかで。
だから私はイアスに行かなかったら多分岩盤浴とは出合えてなかったんです。ちなみにイアス知ってます?スパ イアス。

私も全く知らなかったんですけど、 dエンジョイパス っていうNTTドコモがやってるランチパスポートの豪華版みたいなサービスで知りました。もっと言うと、そこでイアスの入館チケットが500円で売ってたので、それ買って行ってきました。

で、ビックリなのが、スパ イアスって岩盤浴の料金が入館料に含まれてるんですよ。プラス料金とかじゃなくてコミコミ。それならまあちょっと入ってみようって。それで初めて岩盤浴やったらもうすごかった。まあさっき書いた通りだけど。
そんな30歳にして岩盤浴の歓びを知った私はですね、岩盤浴→水分補給→岩盤浴→水分補給という、人間スポンジ的なことをやり出したんですよ。飲んで出して飲んで出して。2Lペットボトルの水が空になったときの達成感ったらない。身体中の水分が浄化されていく感じ。
まあそんな浄水器的活動の〆に風呂に入ったんです。高濃度炭酸泉。
やばい。超やばい。
高濃度炭酸泉は入館直後に入浴済みだったけど、岩盤浴後の高濃度炭酸泉は控えめに言って超やばい。
そもそも高濃度炭酸泉って普通に入っても気持ちいいんだけど、岩盤浴後だと体感5倍くらい気持ちいい。
身体中の毛穴が開きまくっている状態で入ると、ちょっと危険なんじゃないかっていうくらい快感。炭酸ガスが毛穴から入り込んでいるのをリアル肌感覚で実感できる。よくゾクゾクするっていうけど、本当にゾクゾクする。
そんな快感を再び味わうべく、岩盤浴と高濃度炭酸泉の無限往復ができる場所はないかと、足しげく都内のスーパー銭湯巡りをはじめたのですが、ついに見つけました。安息の地を。
テルマー湯。
みなさん。テルマー湯ですよ。岩盤浴☓高濃度炭酸泉の快感ゾクゾク体験を味わうならテルマー湯。岩盤浴代でプラス料金810円が掛かるものの、岩盤着が着替え放題だから、岩盤浴↔高濃度炭酸泉をガチで無限往復できる。(スパ イアスは2着目から160円かかるんだよな…)
テルマー湯は女性だと岩盤浴3種類、かつプレートverと砂利verとで各2種類。3☓2で6パターンある。すごい。しかも一部の岩盤だけど砂時計まである。水飲み放題。至れり尽くせりかよ。
個人的にはアロマヒーリングの「Mercury風」の砂利verが良い。砂利のごつごつした感じがほどよく痛キモチちいいし、ちゃんと発汗する。あとアロマがむんむんで嗅覚ハックされるのリラックスできて最高すぎる。
そんなこんなで色んな種類の岩盤浴に入っては水を飲み、高濃度炭酸泉を堪能する。これを無限に繰り返すだけで一日が終わるんだけど、やると自分の身体が生きていることを実感できる。おすすめ。ざっくり言うと、
水を飲むと汗が出て、開いた毛穴から炭酸ガスが入り込む。
ほんとこれだけなんだけど、実際にやると生命を感じるので、最近生きてる気がしねえという人は超おすすめ。
ちなみにテルマー湯もdエンジョイパスを使って500円で行ったんだけど、ここに関しては普通に3000円とか払ってでも行きたい。月2は行きたい。疲れたら行きたい。行くなら1日中いたい。そういう場所。
個人的にはテルマー湯推しだけど、横浜に住んでる人はスパ イアスもめっちゃいい。とにかく岩盤浴↔高濃度炭酸泉の無限往復が超オススメなので、みなさまにおかれましてはぜひ近所の行きやすい場所で永遠に岩盤浴と高濃度炭酸泉を往復していただきたいと思います。
ストロングゼロが好きだ
酒が強くないのにストロングゼロが好きで、なぜかいつもストロングゼロに手を伸ばしてしまう。
なぜストロングゼロが好きなのだろうか?
おそらくストロングゼロは私を知らない世界に連れて行ってくれるからだろう。
ここでは私がストロングゼロと過ごした日々について書いてみる。 (さらに…)
ファミマ飲みが好きだ
過去にバーミヤンで飲むのが最高だとのたまってきた私ではありますが、最近のブームはコンビニです。
サシでちょっと飲むくらいなら店内飲食可のコンビニ一択。

やっぱり何がいいって完全に忖度不要なこと。 (さらに…)
タイのセブンイレブンで売ってる謎ドリンク「ああゴリに衝撃を与える」
以前タイのバンコクを訪れた際、こんなコーヒーを見つけました。 (さらに…)
ポールダンスが好きだ
ポールダンスが好きだ。
毎日踊りたいし、練習したい。暇さえあればポールの振り付けを考えている。
気が付けばよく会う友達の半数以上がポールダンサー。同じ釜の飯を食った仲間の絆は非常に強い。みんなが話す、ポールダンスをしている上で楽しいこと、苦しいこと、何を聞いてもまるで自分のことのように思える。
そんな悲喜こもごもを共感しあえるポールダンサーの仲間をお呼びして、座談会をした。ポールダンサー同士の「わかりみ」しかない会話と、ポールダンサーではない編集スタッフとの温度差も合わせてお楽しみいただければ幸いである。
勝手にセクシーを想像されるとしんどい

まなつ
まなつ
ショークラブやイベントでマイペースに踊る兼業ポールダンサー。昼間は文章を書いたり肉を食べに行っている。趣味は旅行。『おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話』を出版。(顔出ししていないため、アイコン・表紙画像モデルはバーレスク東京のLunaさん)

S氏
基本的にはほぼないんですが、強いて言えば、初対面の人にポールダンスをやってますって言うと、ポールダンス=セクシーとかストリップだけだと思ってる人がほとんどなんですよ。え…?ってニヤニヤされて、違うものを想像される。
なので最初から「僕はサーカスっぽい、スポーツっぽいのをやってます」って前置きしなきゃいけないのがちょっと面倒くさいかなーって。

S氏
パワフルなトリックで老若男女を虜にしている専業ポールダンサー。インストラクターとして後進の育成にも貢献している。

まなつ
男性のSさんを見ても、言わないとわかんない人がいるんだ。
人は自分の見たいものしか見てないですねえ。

S氏
そうなんです、言っておかないと勘違いされるので。
ストリップ自体は素晴らしい文化だと思うのですが、「今あなたが想像したものはやってないです」と。
基本的には楽しくてしょうがないので、他に嫌なことは思い浮かばないです。
大会遠征費はすべて自腹

まなつ
他の人はどう?

マイ
辛いなあって思うのはやっぱり…金欠状態になること。

まなつ
金欠状態(笑)もう、リアルだな〜!!
ちなみにその金欠はどういうことで起きるんですか?

マイ
やっぱり練習用のスタジオ代とか…あと大会で海外に行くのも全部自腹じゃないですか。そういうのがしんどいですね。遠征費でかいです。

マイ
体操経験があり大会にも出場する専業ポールダンサー。動物が大好き。好きなポールダンサーの名前をタトゥーにしている。

まなつ
マイちゃんは大会に入賞してて、シード権あるから大会に出場する機会も多いもんね。

マイ
そうなんです、海外の方が大会が多いから出場するための飛行機代がすごくて…あとは衣装とかその都度揃えるので。ヘアメイクやったりとか、染めたりカットしたりで。かかってくるんで、これ(お金のポーズ)

一同
これな(お金のポーズ)

マイ
そのためにお店とかインストラクター業で、必死に稼がないと…って感じですね。

もえ
女性の場合だと、ショーパブとかで働けるじゃないですか。男性って厳しくないですか?

もえ
社会人をしながらショークラブで働く兼業ポールダンサー。かわいい見た目と裏腹に力技もキメられる。学生時代は帰宅部。

まなつ
確かに…。Sさんはその辺どうしてます?

S氏
そうですね、僕にはその選択肢がなかったので、食っていける道を模索しながら仕事をしていくしかなかったです。
僕の場合は運よく仕事になりましたけど、自分から就職活動ができないんですよね。声をかけていただけたからよかったけど、そもそも勤めるお店が見つからないので…。

女子一同
確かにー!

まなつ
女子は結構選択肢があるもんねー。男子は切実!

S氏
でも、本当に人と運に恵まれて、スーっと行けたので僕は本当に恵まれてると思ってます。それで苦労している人もいる中で、2年でスパッと会社を辞められたので。

まなつ
会社員を辞めてポールダンサーになった話じゃん!!

S氏
会社員の時にポールを始めて、最初はまさか仕事にできると思わなくて、楽しくてやってたんですけど、ああ会社辞めて仕事にできたらなあって思ってて。2年でちょうど、仕事にできるなって確信して辞めちゃいました。
絶対に追いつけない領域に打ちのめされる

ななんせ
辛いことは…もっと上手になりたいと思って日々練習してる中で、もともとダンスをやってた人には敵わないなって思っちゃうこと。
小さい時からダンスをやってる人にはどれだけ頑張っても追いつけないから、いつまでモチベーションを保てるかなーって…

ななんせ
9年の会社員生活から専業ポールダンサーの道へ。チアリーディングで培った笑顔が魅力。木登りが得意。

まなつ
確かに、バレエ20年やってます、とか体操3歳からやってますって人には敵うはずないわって感じするよね…。

もえ
私もななんせちゃんと一緒ですね…ダンス経験は追いつけないと思っちゃう。

ななんせ
楽しい〜!頑張ろうー!って思える時と、いや、追いつけないな…って思う時と。敵わないなりに頑張ろうって思う日と、無理かもって思う日があります。

まなつ
くじけそうになるよね。
使い古されたギャグで精神的ダメージ

もえ
俺のポールで踊ってって言われるのが、辛くはないけどめんどくさいですね。


まなつ
女子ポールダンサー100人に聞いたら、100人全員言われたことあるであろう、定番のやつ(笑)

マイ
ありますねえ。

まなつ
みんな、なんて返してる?もう、言われすぎてだいぶうんざりしてるんだけど(笑)

もえ
そんなんじゃ折れちゃうよとか。

まなつ
私、短すぎてお話にならないって言ってる、3mは欲しいのって。でもそう言われてなぜか喜ぶ人もいるんだよね…M男?(笑)
この記事が公開されたら、いろんな人が読んでくれて、この定番ギャグにポールダンサーはだいぶうんざりしてますよってことが広まって欲しい(笑)
意外と多い「体育嫌い」

まなつ
そういえばみんな運動経験ある人?部活とかさ。体操やってた人もいるかな?

もえ
私、ずっと帰宅部で運動もやってなかったです。だから筋肉も柔軟性もなくて…。頑張っても、運動経験者にはなかなか追いつけないって感じます。

まなつ
身体能力ってね、小さい時からやってる人は強いもんね。

もえ
ポールダンサーって、何か運動をやってた人多いですよね。体操とかバレエとか。

ななんせ
多分その人たちも、体操とかバレエをやってる時にすごく努力して大変だったんだとは思うんですけど…それでも、柔軟性がすごかったりアクロバットができる人を見ると、羨ましいと思う。

もえ
私、体育の授業サボってました。

まなつ
私も。運動なんてしたくない、ストレッチって何?って。体育サボった補習で学校の周り走らされてたよ。運動サボったのに結局これかって思った。

マイ
私は運動大好きでしたね。体操やってました。

S氏
僕は体育嫌いでした、特に球技。

まなつ
体育嫌い組が多いねえ(笑)

ななんせ
私は玉系以外は好きでしたよ。

まなつ
玉系(笑)

S氏
運動神経良くないと球技ってできないですよね、僕もできなかったんでわかります。

まなつ
私も玉系とか、集団競技が嫌い。パスとかしないで!みたいな、そっちだけでやっといてって思ってた。

マイ
めっちゃバレーボール好きでしたけどねえ。玉系。

まなつ
マイちゃん超うまそう。マイちゃんのチームにいたい。同じチームならいいけど敵にしたくない(笑)

ポールダンス大会にほしい「身体能力別部門」

まなつ
身体能力の差ってすごいよね。運動経験ももちろんだけど、国でもあるじゃない?
海外のポールダンサーの友達がインスタのストーリーに書いてたんだけど『今、ポールダンスの大会は、男性部門・女性部門・シニア部門って部門があるけど、もう一個新しい部門を作ったほうがいい。ロシア人部門』って(笑)

一同
爆笑

マイ
本当にそれ思う!!

ななんせ
同じ大会にいたら敵わないですねー!

まなつ
ロシア・ウクライナとかあの辺の人の身体能力がハンパなさ過ぎて…分けた方がいいんじゃないかってくらいレベルが違う。
たまに大会の上位入賞者をウェブで見てるとさ、タチアナ〜とか〜コフとか、ほとんどロシア・ウクライナらへんの人のことない?

S氏
すごいですよね。それでいうと、サーカスの人部門も作れそう。

マイ
わかる〜!

S氏
サーカス仕込みだけあって、とてもレベルが高い…

まなつ
サーカスで1年以上働いたことのある人部門欲しいね。

S氏
ロシアだけじゃなく、中国人選手もきてますよね。

まなつ
やっぱり、オリンピック種目になる流れもあるしね。

S氏
そうなってくると雑技団出身、バレエ出身、体操出身とかいっぱいいそうだから…中国とロシアすごくなるかなって。

新ジャンル「格闘技ポールダンス」

まなつ
じゃあ辛いことは一通り聞けたということで…楽しいことを聞こうかな。楽しいことはいっぱいあるもんね。楽しくなきゃ続けないよね。

一同
うんうん(頷く)

もえ
楽しいことしかないです!唯一ハマった趣味です。小さい時から習い事いっぱいやらされたけど、自分がやりたいって思ってやってたこと一個もなくて。だからどれも続かなくて…。でもこれだけは続きました。ポールは初めて自分でちゃんとやりたいと思った。

まなつ
じゃあ、みんなよく聞かれるであろう「なんでポールダンス始めようと思ったの?」を全員答えてもらおうかな。Sさんはどうですか?

S氏
僕、運動神経悪いので球技とかはやらなかったんですけど、武道とか格闘技をやってたんですよ。一人でもできて、チーム競技じゃないから負けても自分だけの問題だし。
それで、格闘技を続けていく中で、自分と関係ないどんなジャンルのスポーツでも、一流の人の動きってすげーかっこいいし勉強になるってことに気づいてYouTubeでいろんなダンスやスポーツの動画を見てたんです。
で、たまたまポールの動画を見かけて。なにこれすごい面白そう!って。一回やってみようと思って、やってみたら本当にすごく面白かったから、ハマっちゃって。今に至ります。

まなつ
ちなみに格闘技はなにやってたんですか?

S氏
結構いろいろやってて、剣道、合気道、空手、ブラジリアン柔術は年単位。一番長くやってるのはブラジリアン柔術ですね。

まなつ
一通りやってる感じ!Sさんいたら夜道安心だねえ。

S氏
打撃でも組み技でも棒持っても、一通りの対処ができますね、あとはポールで戦うとか。

まなつ
ポールで戦う(笑)どうやって戦います?

S氏
ポール格闘技、回転しながらキックとか。

まなつ
いいですねえ、我々には新しい風が必要ですよ、格闘ポール。

S氏
スワン(回転技)でヒールを履いてキックするとか。

まなつ
痛い!ヒールが刺さる!でもそういうキャラがそろそろ映画とかに出てきてもおかしくないですね、ポールダンスで戦う女スパイみたいな。

S氏
この間ミッション・インポッシブルでトム・クルーズがやってましたよ、手錠を棒につけられてるんだけど、ポールの技で上に上がっていって脱出するっていう!
すぐ死ぬからやりたいことをやる

まなつ
マイちゃんはどんなきっかけ?

マイ
体操やっていたのですけど、横の棒やって…縦どうなのかなあっていう。好奇心ですね。

ななんせ
私は、3年くらい前に、会社員やってたんですけど…。

まなつ
出た!会社員!

ななんせ
そう、普通の会社員で。クラブで週末遊んでます〜って感じだったんだけど、太ったから運動したくて…ピラティス、ヨガ、ボルタリング、ベリーダンス、でポールもやって。いろんなフィットネスを試して、ポールが一番面白かったから。
昔から木登りとか崖昇るのが好きだったんですよ。酔っ払って柵とか登って、友達にやめなよ〜とか言われてたんですけど。ポールは堂々と登っても怒られないからいいですね(笑)で、私も会社辞めました。

まなつ
みんな会社を辞めるね(笑)

もえ
私も…辞めてないんですけど、正社員だったのをアルバイトにしてもらいました。

まなつ
それはどうして?

もえ
とってもゆるい会社で、出社時間も自由だし、ストレッチしながら仕事してもいいスペースがあってすごくいい環境なんですよ。でも正社員だと週5でガッツリ働かなきゃなので…。仕事しながら、レッスン行きたいな〜っていつも思ってました。で、レッスンに行く時間がないから、バイトにして時間を捻出しようと。安定より自由をとりました。人生本当に短いから、すぐ死んじゃうから、やりたいことやろうと。

一同
本当そう!短い!

S氏
僕も会社員の時、ずっとパソコンの前にいて、あーこの時間ストレッチできたらなあって思いながら仕事してましたね。ちょっとトイレ行ってきますってトイレの個室でストレッチしたり。

大会優勝で得られるものは「名誉」

まなつ
さっき金欠だ〜とか仕事の話が出たので、お財布事情を聞きたいな。知らない人からしたら、ポールダンサーはどうやってお金を稼いでるんだって、気になるところだと思うんですけど。女の子はお店で働いてる子がほとんどかな?

マイ
私はインストラクターもしてますね。

まなつ
そういえば大会って賞金あるの?

マイ
ないっす!

S氏
たまに賞金がある大会もあるみたいですけど、基本的にほとんどの大会はないですね。

まなつ
なるほど。現物支給のイメージがある。簡易式ポールくれる大会とかあるよね?

S氏
たとえもらっても、日本への送料は自分で払ってね〜って言われると辛いでしょうね。

まなつ
輸送費だけで普通にポール一組買えちゃうもんね。

マイ
私はトレーニングウェアもらいました、大会の協賛の。

もえ
お金じゃなくて名誉なんですね。
ポールダンサーの出費内訳

マイ
賞金は出ないんですけど、お金めっちゃかかりますね、大会でるのに。
基本的に自腹だから。

まなつ
ちなみに、大会に1回出るのにどれくらいかかるの?

マイ
この前イタリアの大会に出たんですけど、うーん…まず練習用スタジオのレンタルで6万くらい。あとは衣装、大会用のものを新しく揃えるので数万は飛びますね。渡航費が10万近く…それからホテルですね、滞在費が結構高くて。1泊1万円くらいしました。

まなつ
じゃあ20万近くは飛ぶねえ。

マイ
そうですね、1回の大会で20万は余裕で飛びますね。

まなつ
賞金でたらいいのにねー。

S氏
お金はかかるんですけど、長い目で見たらプラスにはなりますね。やっぱり大会優勝者ってことで仕事がやりやすくなったり、良い仕事が来たりとか。

まなつ
ハクがつくってやつだね。しかし、ポールに限らずだけど、ダンスはお金かかりますねー。

S氏
他のジャンルのダンスに比べてポールダンスはレッスン料は高いですよね。ストリートダンスのレッスンを受けに行ったんですけど、ポールがぶっちぎりでお金掛かります。
ストリートダンスのスタジオだと13000円で1ヶ月レッスン受け放題とかあるけど、ポールはそういうのがなくて、1回3000円〜4000円はするから…。

まなつ
ポール受け放題ってあんまり聞かないもんね。

マイ
やってるところもありますね、少ないですけど。

S氏
朝から晩までレッスン受けてる人とかいそう。

もえ
でも他のダンスと違って、体力に限界がありませんか?

まなつ
そうだね、1日中レッスン受けてたら、握力無くなって終わり頃にはポール握ることすらできなくなりそう。

マイ
オーストラリアで1日4レッスンを週6でやってたんですけど、最後はもう立ち上がれない。帰れない(笑)しんどかった…けど、一番力になりましたね。

まなつ
週6ってすごいなー、それはもはやスタジオに出勤してるよね(笑)

マイ
お疲れ様でーすって掃除機かけて帰ろうかと思うくらい(笑)

ななんせ
海外の人の体力すごくて、昼から夜まで全部のレッスン受けてます!って人結構いるんですよ。みんな3〜4レッスンを連続で受けてて普通みたいな。

まなつ
海外のイベントでナターシャ・ワン(全米チャンプ)に会った時に「ポールはじめた時は楽しくて毎日5時間ポールしてた」って言ってて、イかれてるなこの人は…って思ったんだけど、隣にいたジェニーン・バタフライ(全米チャンプ)が「わかる!私も〜!」って言ってて。わかるんだ!って(笑)

マイ
海外の人は本当に、体力が凄いです。

S氏
はじめたばっかりで毎日5時間の練習は、体力も凄いけど、それだけレッスン受けたり練習するのって日本だと相当お金かかりますよね…。

まなつ
海外は手厚いよね、レッスン受け放題プランがあったり、練習用のフリーポールも使い放題だったりで。
夢はおばあちゃんポールダンサー

編集・仁田坂
ポールダンサーとして…おじいちゃん、おばあちゃんになってもやりたいと思いますか?

マイ
70歳の人がいるんですよ、日本人でイタリアに移住してるトモコさんって方が。イタリアのテレビ番組で大ブレイクしていて。

ななんせ
確か60代から始めたんだったよね。

S氏
トモコさんはポールに腕だけで捕まって、こいのぼりみたいに横向きになる技ができますね。

編集・仁田坂
70歳で!そういうのは筋力が必要ではないんですか?

S氏
筋力も必要なんだけど、筋力だけではないんです。バランスとか。あと、中国に、公園の登り棒でポールみたいなことをやってる人がいるらしくて。そういうおじいちゃんになって、ある日ポックリっていうのが理想ですね。

まなつ
それは幸せな最期だね(笑)結局、ポールダンサーってロールモデルがいないからね。50歳、60歳のポールダンサーってまだそんなにいないから、自分たちがその年齢になった時どうしてるのかなって想像がつかない。

ななんせ
ポールを続けて、かっこいおばあちゃんになりたい。

マイ
私も、ちょっと変わったおばあちゃんになりたい。

まなつ
じゃあ基本的にはみんな、死ぬまで続けたいんだ?

ななんせ
続けたいですね〜仕事じゃなくなっても続けたい!

マイ
続けたいですね。

まなつ
私も続けたいね、体が言うことを聞く限りは。

もえ
続けられますかね?

S氏
年をとったらとったで、その時のスタイルがあると思うので。その人なりの体力でできることってのがあるはずだから。何もできなくなるわけじゃないから。

まなつ
そうだね、今やってる、続けてることのベースはあるわけだもんね。

S氏
年とることよりも、腰をぶっ壊しちゃうとか体の故障の方がこわい。何もできなくなっちゃう。

まなつ
身体を労りたいですね。

ななんせ
怪我だけは気をつけたい!

もえ
ポールの後って疲労で体がバキバキになりますもんね…。
何よりもまずポールがしたい

編集・仁田坂
Sさんは会社員されてたってことなんですけど、どんな仕事していたんですか?

S氏
写真業だったんですけど、フォトレタッチをやっていました。ネットショッピング用の写真を加工するっていう…ひたすらペンでカカカカ…って。たまに横の人からチラって見られて、「その筋肉、写真にいる?」って聞かれて。いらないですって答えてた。

まなつ
写真には筋肉いらないですね(笑)ペンタブが割れる。

S氏
会社終わったらすぐスタジオに練習しに行ってたので、練習は真面目にやってるかもしれないけど仕事は不真面目だって会社では言われてましたね、あんまりよく思われてなかった。でも今は、好きなことをやればやるほど、褒めてもらえて評価してもらえるので、もう嬉しさしかない。

編集・仁田坂
仕事を辞めたきっかけとしては、収入面で不安がなくなったからなのか、それとも会社員なんてもうやってられないなって思ったのか…どういうターニングポイントがあったんですか?

S氏
もう完全にポールにハマってたから、仕事を辞められるんだったらすぐにでも辞めたかったんです。でも、それで食べていけないと困るので、ターニングポイント的には、ポールだけで食べていけるなってなった瞬間があったからかな。
会社員時代から単発の仕事をちょこちょこやってたんですよ。それだけじゃ食べていけなかったところが、固定の仕事をいただいて。あ、食べていけるぞって計算がついたところで、すぐ「辞めます」って言って会社辞めて、ポールの仕事だけでやってる感じです。

まなつ
さよならペンタブって感じですね。

S氏
あれからペン握ってないですね。たまに、フォトレタッチできるっていうと、「じゃあ宣材写真の修正してくれる?」って言われることあるんですけど、もう何も覚えてないんですいません…ってお断りしてます。一つも覚えてないしもうやりたくない。自分のすらやりたくない。それは人に頼んで、その間自分はストレッチしていたいです。

まなつ
ななんせちゃんは、何系のお仕事してたんですか?

ななんせ
化粧品関係の会社に9年勤めてました!

一同
長いねー!

ななんせ
結構自由にやらせてもらって…9年もそんな感じだったので周りの人も諦めてた感じで。

マイ
全然真面目に働いてないよね。仕事中に私にLINEしてくるし。

ななんせ
そう、デスクでLINEしようが、練習で遅刻しようが早退しようがあんまり何も言われない(笑)ゆるい会社でした。

メンズポールダンサーの道無き道

まなつ
女子はショーパブとかで働いて稼げるけど、男子は大変だよね。

S氏
そうですねえ、幸い単発の仕事は増えつつあったので大丈夫だったんですけど。ただ会社辞めた時は毎週踊るようなお仕事もしてました。最近はもう無理のないお仕事しかしてないですね。
体を労わる話にもつながるんですけど、基本朝までの仕事が多いじゃないですか。クラブの仕事だと。それが結構疲れるので…朝までの仕事は体力的にあんまりやれないですね。

まなつ
わかる〜!私もあんまりやらない。

もえ
朝までだと、次の日に響きますよね。

S氏
起きたら夕方で体調悪いとかあるじゃないですか。なのでよっぽど受けたい仕事以外はちょっと朝までは…ってなって、受けれないですね。

まなつ
私の場合はイベントが朝までだったら途中で帰っていいか聞く。最後の出番が終わったら帰れるんだったら出ます、みたいな。健康大事ですね、ポールダンサーは健康第一。

編集・仁田坂
Sさん的に、男性のポールダンサーがもっと増えて欲しいなーとか思いますか?

S氏
うーん、増えたらいいなあと思いつつ、もっと増えてくれないとやりにくいとかは感じないです。自分のためにとかではなく、ポール業界的に増えたほうが、栄えていくだろうなとは思います。
男性が増えることで、ポールのセクシーな面だけじゃなくスポーツ的な面にも注目が集まるかなと。偏見をなくすことにもつながりそうですし。

まなつ
幅が広がりますよね。

S氏
いい意味でセクシーでかっこいいのに、偏見でただのエロだと思われている。そういうのが、いろんな面があるんだよ、スポーツ的なポールもあるんだよって、男性が増えることで理解が広まるのかなあとは思います。

編集・仁田坂
男性でポールダンサーになりたい人って、検索結果とか見てると多いみたいなんですよ。そういう人に向けてメッセージってありますか。

S氏
最近は、スポーツとしてやりたい人、男性的な振り付けで踊りたい人も増えてきているので、表現の幅はいくらでもあるよと伝えたいです。
例えば、脱がなきゃいけないとかも無くなってきているので、やりたいと思ったらとりあえずやってみたらいいかなと。僕はやりたいと思ってやったら幸せなので、我慢するのはもったいない。

まなつ
今のポール界なんでもありですよね。

S氏
そうですね、なんでもありになってきて。こうじゃなきゃいけないっていうのはないですね。

まなつ
他のダンスと違ってそこがいいですよね。

S氏
どんな曲も使えるし、どんな振り付けもありだし。

まなつ
タブーはあんまりないですね。

S氏
昔だったら、それは美しくないとか、セクシーじゃないって反発を受けることもあったかもしれないんですけど…それも今はどんどん許されてきてる。なんでもありになってきて、楽しめると思うし、僕は楽しいです。
あとは、他のジャンルのダンスをやってる人がポールをやってくれたら嬉しいですね。ロッキンとかハウスとかクランプ、そういう男らしい感じのダンスの人がポールもがっつりやったらまた全然違う感じになると思うので。もともとそのジャンルで一流の人がポールやったらまたすごいショーができそう。

まなつ
すごくカッコ良さそう!見たい!

S氏
そういうの見てみたいですね。

編集・仁田坂
メンズポールダンサーは、バレエの男性より少ない?

S氏
少なさそうですね。

まなつ
男女比は女子が圧倒的に多くて、男子は9:1以下だと思いますよ。プロでも。

編集・仁田坂
どういう世界だって知らない方に、メンズポールダンサーは収入面でどういう比率で稼いでいるのかって…言いにくいですかね?

S氏
それがプロでもそれぞれ全然違うんですよね。全員違う答えが返ってくるはず。ショーが多い人もいればインストラクターが多い人もいるので。モデルやってる人もいたり。僕も、結果的に今は食べれてるけど、じゃあどうやって食べていったらいいかって最初は絶対わかんないと思います。

まなつ
道無き道ですよね。

S氏
自分の過去を振り返って説明することはできるけど、こういう風に食べていくんですよっていうのは人によって違うから言えない。なので、とりあえず言えることはポールやってみたらいいと思いますってことかな。

まなつ
やるしかないんですよね。迷わずやれよ、やればわかるさみたいな。

横のつながりが大切

編集・仁田坂
聞けば聞くほどすごい世界。特殊ですね。

S氏
他のジャンルに比べてショーが多いので、ポールは仕事につながりやすい。お金をもらえる現場が多い。他のジャンルのダンサーさんと話すと、こんなにダンス上手なのに食えないんだ…と思うこともあります。ポールはギャラの出る現場があるので。

まなつ
売り手市場ですよね、最近は。

編集・仁田坂
それは日本特有?

S氏
他の国の事情にそんなに詳しくないですけど、ポール自体、ショーをする現場が多いんじゃないかなと思います。例えばバレエをすごいやってて、めちゃくちゃ上手でもそれを仕事にできる人って一握りじゃないですか。

ななんせ
発表会に出るしかないですよね、踊りたかったら。

S氏
ポールだったら、横のつながりで、あのお店で〜とか仕事が見つかりやすい、そういう意味では仕事につながりやすいのかなと。
昼間の時間は有意義に使う

編集・仁田坂
ななんせさんは9年働いてた職場を辞めたとの事ですけど、辞めないって選択肢もあるじゃないですか。

ななんせ
兼業で1年やったんですけど、副業禁止の会社で…内緒でやってました。それが体力的にずっときつくて。眠いし。それでも朝は会社に行かなきゃなんで9時には会社行ってました。
でもこの会社に私の未来はないなって思って、今のお店で働きたいと思って辞めました。これで踊りきって満足したら就職してもいいし、この先どうするかは決めてないです。前の仕事は誰でも働ける内容だったけど、ポールダンスは努力し続けなきゃいけない。くじけそうなこともあります。

まなつ
昼働いて夜も出るのは本当に大変だよね。

ななんせ
週5で9時間拘束されるのが本当にしんどくて。昼間はもうちょっとなんか違うことしたいなって。そこまで給料も良くないし、将来ここにいても良くならないってわかったら、やりたいことやろうって。どうせ死ぬし。40歳50歳になって、あのとき踊っとけばよかったって思いたくなかった。

まなつ
時間がないもんね、昼夜両方やってるとね。

もえ
本当にね、時間なくて死にますよ。みんなすぐ死ぬのに。

編集・仁田坂
みなさん専業で、昼間は何してるんですか?なんとなくまなつさんの話は聞いてて、マッサージ行ったり焼肉行ったり自由にやってる話は聞いてるんですけど。

もえ
私はまだ昼間は事務してます。夜はお店で働いてて。終電までですね。でもレッスンに行く暇がないですね。レッスン行きたい。それで正社員じゃ時間が足りないのでアルバイトになりました。2年アルバイトしてて、正社員にしてもらったんですけど、1ヶ月でアルバイトに戻してもらいました…。

編集・仁田坂
会社の人にはポールダンスやってるってことは言ってる?

もえ
言ってます。お店で働いてることも言ってます。副業OKな会社なので。

編集・仁田坂
会社の人は来たりする?

もえ
来ない(笑)来ないけど、ポールダンスの方が大事なんで、って言ってます。
時間が自由なので会社は続けたいな、って思ってるけど、事務の仕事なのでポールに全然関係ない。よくしてもらっていて、会社に貢献したいから働いているけど、本当に人生短いから、今この無駄な…無駄とまでは言わないけど、ポールダンス以外の時間を過ごしてていいのかなって。もっと上手になりたいから、転職しようかなって考えてます。

まなつ
マイちゃんは昼間は何してる?

マイ
私はインストラクターとしてレッスンをしていて、それがない時は自分の練習をしたり。ペットと遊んでリフレッシュしたり、家事ですね。

まなつ
ポールダンサーの昼間は普通の人のアフター5みたいな感じですよね。

マイ
昼の時間を有効に使いたいですね。レッスンをやるようになって、起きなきゃいけないから午前中から活動することも多いです。

まなつ
昼過ぎまで寝てるって人もいるよね。14時くらいまで寝てる的な。逆にそれだけ寝れるのも羨ましいけど…。

マイ
寝すぎると体の調子も悪くなるし、踊りに支障が出ますね。

ななんせ
人として…昼間はちょっとは日光を浴びようって思います。

まなつ
わかる!午前中に起きようって思う。
立ち昇るオーラに憧れる

編集・仁田坂
改めて見たらみなさん筋肉すごいっすね!焼けてるし。照明のせいもあってかなりキレてる…。

まなつ
ポールダンサーって、すごい焼けてる子と真っ白な子に分かれるよね。

編集・仁田坂
なんか派閥とかあるんですか?

まなつ
派閥ってわけじゃないけど、すっごい焼けてる先生のところに通ってる子は自然と日焼けしていく感じですかね。憧れて似ていくみたいな。

もえ
インストラクターによって客層違いますよね。スタジオによっても全然、通ってる人のカラーが違う。

まなつ
本当、その先生のところに行ってるんだなってのがわかる子もいるくらい。

マイ
私、その気持ちわかります…フェリックス好きすぎて同じタトゥー入れちゃいました。

まなつ
フェリックスっていうのは、オーストラリアの伝説的なポールダンサーです。フェリックス・ケーンってリビングレジェンドって言われてて、世界大会で優勝して自分のスタジオ持ってる人。カリスマ的存在かな。

マイ
その人が好きすぎて、サインもタトゥーにしてもらいました(笑)

編集・仁田坂
サインってなんですか?

マイ
これです。(腰のタトゥーを見せる)

まなつ
すごい顔可愛くてムキムキで、アニメ声だよね。

マイ
可愛らしい見た目なのに、Fワード連発したり、強烈な事言ってますよ。レッスン中は自由な感じです。あと最近豊胸してて、めっちゃでかいおっぱい入れましたね。ちょっとポールするのに邪魔そう(笑)

編集・仁田坂
その流れで、皆さん憧れのダンサーさんっていますか?

マイ
フェリックス!

まなつ
私もフェリックス。可愛いし、オーラがある。独特のスタイルがあって素敵。

マイ
オンオフがすごい。ステージにいる時は全然違う。オーラが湯気のように立ち上ってる。でもステージを降りるとFワード全開で面白い。踊ってる時は神々しいのに(笑)

ななんせ
私は特にこの人って人はいないかなあ。

まなつ
もえちゃんは?

もえ
私は…あ、これ消されちゃうかもなんですけど(笑)まなつさんのことが本当に好きなんで。私、初めて見たポールダンサーがまなつさんだったんですよ。

まなつ
大丈夫です、消しません。ここだけ太字にしておきます(笑)
だいたいみんな、初めて見たダンサーがすごく素敵で…って、始めるきっかけになるダンサーさんはいるかなと。

おっぱいはポールダンスするのに必要か

編集・仁田坂
さっきの、フェリックスが豊胸してて胸があると邪魔そうっていう話なんですけど、邪魔なんですか?

まなつ
脇に挟む技のとき、邪魔だよね。胸が当たってうまく挟めない。私は脇に挟む系の技を練習するのが大変です。

マイ
私はおっぱいあったんですけど、練習しすぎて胸のサイズが落ちましたね…気づいたらすごいブラがぶかぶかになった気がするって。

編集・仁田坂
ちなみにみなさんは、得意技とかあるんですか?

マイ
得意ではないんですけど好きなのはスパッチコック。フェリックスになってる気分に…

まなつ
フェリックスになってる気分、ってなんかえっちだなー!(笑)ななんせちゃんは?

ななんせ
得意技ー?えー、ないなあ(笑)まだ…これからです!

もえ
私も、これからです!
何かあったら物理で解決

編集・仁田坂
ただの感想なんですけど、皆さんすごく普通で…。

ななんせ
普通ですよー!

編集・仁田坂
筋肉とかは普通じゃないんですけど、なんていうか、あんまりギスギスとかしなさそうですよね。

ななんせ
ギスギスしないですね。

まなつ
しないね。派閥もない。あったとしても結局、実力主義だし。

もえ
ポールダンサーはいい人ばっかりですよ!

編集・仁田坂
今日話を聞いて、みんないい人だなと…。

もえ
ポールダンサーはみんなポールが好きで、ただただポールが好きなので、同じ趣味の人同士仲良いですね。

編集・仁田坂
あと、話を聞いてて、あんまり精神世界に寄ってる人がいないなって。ヨガとかはいるじゃないですか。チャクラが開く、みたいな…。ポールダンサーは全部、物理に能力値が寄ってるというか。

まなつ
我々は地に足がついてるんです。物理的には空中にいる時もあるけど。

ななんせ
あんまりチャクラとかよくわかんない(笑)

まなつ
スピリチュアルとか好きな人は好きだけど、基本的には物理で解決ですよね。筋肉に相談だ!って。具合悪かったら筋トレするみたいな。血の巡りが悪いんじゃない?ポールしたほうがいいよ!みたいな。

編集・仁田坂
健康がテーマなんですね。

まなつ
健康じゃないとポールできないですしね。

ななんせ
会社を辞めてしまったからには健康じゃないと、何の保証もないので。病気して休んだらそのぶんのお金も入らないし。ちゃんと寝てます。お酒を飲みすぎない。変なものを食べない。

もえ
ほんとそれ、社保もないし…。
ポールダンサーは悩まない

編集・仁田坂
このポールダンサーが嫌いだってあります?

まなつ
具体的にこの人!ってのはないけど、自分のスタイル押し付ける系の人は嫌かなあ。自分のスタイルが一番で、それ以外はダサいとか言う人。ヒール履くの至上主義!それ以外は邪道!みたいな人とか。ヒールにはヒールの、裸足には裸足の美しさがあると思うので。自分を貫いているのは素敵だけど、他人をdisらないと自分をあげられない人は嫌かな。他者をリスペクトできる人が好き。

マイ
仕事に穴を開ける人かなー。責任感のない人は苦手です。

まなつ
良くも悪くも他人がどうでもよくなるので、誰が好きとか嫌いとかあんまりないっすね。強いて言えばキャラ被りしたくないとは思う。その日の衣装とかショーの演出がかぶるとちょっと気まずい(笑)
仕事をしてると、上手いとか下手とか関係なく、お互いのリスペクトがあるので。同じ仕事で大変なのもわかるし。もし好き嫌いがあるとしたら単純に性格だよね。

編集・仁田坂
なんかこれ、普通にいい話だ…ポールダンサーはいい人が多い。

もえ
あっさりした人が多いですよね。

まなつ
ポールダンスをしているうちに、あっさりしてくるのかもしれないよね。自分のことに精一杯で。

ななんせ
自分の練習に精一杯で、どうでもよくなる。

もえ
みんなポジティブですよね。

まなつ
筋肉使ってるからセロトニン出てるんですよ。悩まない。

編集・仁田坂
ネチネチしてなさそうですもん、皆さん。

まなつ
考えたって仕方ないよそんなの、ポールやろ!!そんなことより練習しようぜ!みたいな。

ななんせ
いい人が多いですよね。

まなつ
いい話になってしまいましたね…。みなさん、良いお話をありがとうございました!

西が丘サッカー場が好きだ
飲み友達の中に、テレビではサッカーを観るのに、生では観たことがない人がいた。海外選手の名前や代表戦の結果を知っているのに、画面の中でしかサッカーを観たことがない。そんな人。不思議な人だと思い、
「なんで観に行かないの?」
と聞くと
「別に観に行く理由がない」
と。
そうね。確かにね。わかる。
私も最近めっきり行ってない。
「じゃあ!どこか観に行こう!」
まるで飲みにでも誘うかのように気軽に声を掛けてみた。
そんな風に誘える場所は、西が丘サッカー場しかないんだけれど…。
そもそもなぜ私も友人もサッカーを観に行かないんだろう。
家で観れるから?出不精だから?応援しているチームがないから?忙しいから?お金がかかるから?スタジアムが遠いから?
その全てが理由の一つであり、大きな理由でもない気がした。よく考えると私と友人の日常にサッカーは無かった。
そんなサッカー is 非日常な人間。特に初めてサッカーを生で観る人にとって、サッカー観戦というのは意外とハードルが高い。というかタスクが多い。
決めるべきこと
・どの試合を観に行くのか
(J1、J2,、J3、JFL、大学、高校…)
・どこでやる試合を観に行くのか
(埼スタ、味スタ、フクアリ…)
・いつの試合を観に行くのか
(平日夜、土曜日、日曜日、祝日)
・どの座席で観ればいいのか
(安い席、高い席…)
決めた上で調べること
・トータルでどれくらいの支出になるか
(交通費+飲食費+チケット代)
・移動に掛かる時間
(家を何時に出発して何時に帰ってこれるか)
・必要な持ち物
(雨予報ならカッパ、フクアリならタッパー…)
相当な強い意思または理由がない限り、観に行く前から疲れる。
決めることも考えることも調べることも多い。
私自身、昔はジェフ千葉をこよなく愛していたので、フクアリによく行っていたが、今や、
・ちょっと遠いな…
・ちょっとチケット高いな…
・(夏なら)外は暑いな…
・(冬なら)外は寒いな…
・2時間も外にいるのか…
・今から行くの疲れるな…
・帰りも遅くなっちゃうな…
など行かない理由をならべては、IKEA船橋とコストコ幕張までは行くのにその先の蘇我まで行けないでいる。

あとは夫ブロックもある。
「それ生で観る必要ある?チケット代(2,400円)払うならまたDAZN契約すれば?試合が終わるの何時?明日会社だよ?それにコストコで買った冷凍食品があるから無理だよ!」
そうだよね。確かにね。分かる。超合理的な夫を説得するほどの熱意もなく、コストコで購入した冷凍ブロッコリーとともに帰宅するのが日常だ。自宅に着く頃には、試合結果が分かっていて、スコアレスドローだったりすると行かなくて良かったと思ってしまうあたり、つくづくサポーター気質ではないなと少しだけ凹む。
ざっくり言うと、サッカー観戦ってしたことがない人にはハードルが高いし、仮にひいきのチームがあったとしても必ずしも自分が観たい景色が観れるとは限らないから足が遠のくよねっていう。サッカー関係者から袋叩きにあいそうなことを言っている自覚はあるのだけど、これが私の周りの現実だ。
で、話を冒頭の西が丘に戻したい。
とりあえず何かしら試合を観に行こうとサッカーが分かる飲み友達と約束をした。別にチームもカテゴリーも場所も何でもいい。もし求めるものが一つあるとしたら疲れない程度に楽しいという感覚。
友人には土曜日の午前11時に本蓮沼駅で!とだけ伝えた。予習を求めるような事前情報は一切伝えず。ただ大学サッカーだよとは言った。
試合当日になって、やる気のない我々は予め決めた集合時間から数分遅れて合流。西が丘へ向かって歩き出す。サッカー場のほんと数メートル手前にあるセブンイレブンでボトルコーヒーとお菓子を買ってチケット売り場で1,000円を払い、中に入った。
試合はもう始まっていたが、1試合目のキックオフ直後ということもあり、ほぼ空席。そもそも大学サッカー@西が丘で満席になるのは最終節くらいなものなので、別に驚きやしない。というかむしろこのガラガラ感がよい。

メインスタンド側の適当に空いている席に座ってとりあえずコーヒーを飲む。一応チームの説明…といっても、赤い方が流経で白い方が明治だよ、くらいをして、あとは適当に目の前の試合を観る。
あー惜しいね。とか、今の良かったね。とか。そういう雑な感想を垂れ流しながらただ目の前の試合を観る。西が丘はピッチとスタンドが近いので、そういう雑な感想を言いやすくてとても良い。
近くに座っていたおじさんが缶チューハイを飲んでいたので、私もそれが飲みたいと前半が終わって再度セブンイレブンに駆け込む。今度はストロングゼロとつまみを買って席に戻った。

目の前の若者たちが将来のJリーガーを夢見て真剣にサッカーをやっているというのに、三十路の女はそれを観ながらストゼロを飲んでいる。キラキラしたものを観ながら飲む高濃度アルコールは希望の味がした。
とかそんなよく分かんない物思いにふけっていたら試合が終わっていた。ちなみに母校は負けていた。悲しい。
そんな大学サッカー、1会場で2試合あるので1,000円で2試合見れる。

だが、別に1試合だけ観て帰っても問題ない。その日は1試合だけ見て西が丘を出た。
ほろ酔い気分で歩きながら赤羽へ。歩くと数十分かかるので酔い覚ましには丁度よい距離。駅で他の友人たちと合流して赤羽で飲み始めた。もはや西が丘は0次会の場所なのである。
おいてめえ!神聖なサッカー場を0次会会場にしてんじゃねえぞゴルアと怒られそうだが、西が丘にはなんとなーく、それが許されそうな雰囲気がある。草サッカー感。スタジアムじゃない。ゆるーい。でも一応お金は払って。試合を観る席もある。そんな場所。だから
西が丘の何がいいって、気負わずにサッカーを観れることだなと。
誰かを誘うときにチケット代が1,000円だとやはり誘いやすい。場所も都内で駅から近いから誘いやすい。飲み友達であれば試合後に赤羽いこうよと言えば誘いやすい。
天気いいしサッカーでも観ながら軽くお酒でも飲もうよと言える場所、それが西が丘サッカー場である。
J3とか高校サッカーだとまた違うのかもしれないけれど関東大学サッカーリーグ戦の西が丘は牧歌的で雰囲気がいい。
試合には出ていない両校の部員達がスタンドで独特な応援合戦を繰り広げたり、選手と合コンした風の女子大生2人組が試合を観ながら就活や将来について語り合っていたり、選手の両親や兄弟が家族ぐるみの付き合いで仲睦まじく応援していたり。たまにOBのやじがうるさかったりするけど。それもひっくるめて良き。
ちなみに今年の関東大学サッカーリーグ戦は終わってしまったので、この感覚を味わうなら次はインカレ予選かな。でも冬は寒いんだよなあ。あと三田線なんて都営だから高くて乗りたくねーよwwwって人も季節限定で販売している都営地下鉄ワンデーパス500円を使って是非行ってみてはいかがでしょう?帰りは赤羽まるます家でうなぎ食べて帰るとかもおすすめです!
あと配偶者ブロックに頭を悩ませている方も「大学サッカーはDAZNじゃ見れないし、西が丘は交通費も往復1,000円以内だし、チケット代も1,000円だし、試合始まるの早いから終わるのも早いし(早く帰るとは行ってない)だから全然問題ない!!」でクリアできます。
今度はコストコでゴールンデンマルガリータ、セブンイレブンで氷カップ…全てを準備して試合に臨みたい所存。みなさまと西が丘で乾杯できることを楽しみにしております。
遠藤青汁が好きだ
突然ですが
YES or NO
Q2 あなたは「遠藤青汁」を飲んだことありますか?
YES or NO
YES & YES の方、よくぞこの記事に辿り着きました!仲間ですね。
NO & NO の方、安心して下さい。1行後にご紹介します。
「遠藤青汁」は渋谷宮益坂で飲めるクソまずい青汁です。
遠藤青汁は、宮益坂にあるファーストキッチンを曲がると見える、いかにも古ぼけた緑色の建物で飲めます。

はじめて知ったときは、すごく不思議な感覚でした。千と千尋でトンネルを抜けた先が異世界だったような感じ?
さっきまで100%渋谷だったのに、ここ…えっ…ここ…マジで渋谷!?みたいな。

でもってそんな怪しい建物で売ってるのは青汁だけ。ますます怪しい。
怪しすぎて一人じゃとても入れない、飲めない。そもそも知ることもない。ないの三拍子。
のに遠藤青汁に出合えたのは同僚のジョニーに連れて行ってもらったから。
1杯320円。
小さなコップになみなみと注がれる真緑の液体は、高いのか安いのかもよく分からず…。

初めて飲んだときの感想はマズイ以外の何物でもなく…。(いま飲んでもマズイ以外の感想はないけど)
初めて飲んだときの感想を言葉にするとしたら
うっわまっず。まずいよこれ。ええええ。青汁ってこんなまずいの?嘘でしょ?私の知ってる青汁もっと飲みやすかったよ。甘かったし。ええええ。なにこれ。草じゃン。草。草たべてる。なにこれ草原なの。やばくない?草原の味。草食動物かよ。うわあああ。口がドブ臭え。なにこれまっず。水!水飲みたい。水あるじゃん水。水飲まないと無理。うわあああ生還した。あっぶね。クソマズで死ぬかとおもった。

死ぬかと思ったは盛ったけど概ねこんな感じ(いま飲んでも同じ感じ)
とにかくこの世のものとは思えないほどのマズさで、このご時世、何を食べてもだいたい美味しいジャパンで、こんなにマズいものを口にできるなんて、むしろすごいよすごすぎるよ。くらいの。
逆に感動したんですよ。
感動した私は、ある日の同僚ジョニーのように、遠藤青汁童貞を捕まえては、
「マジでやばい青汁があるから行こ。マジでやばいから。ほんとヤバいの。飲めば分かるから。まじで1回飲んだほうがいい。マジやばいから。ただただヤバイから。」
と語彙力の乏しい日本語と熱意だけで、怪しむ同僚を半ば無理やり遠藤青汁に連行。激マズ青汁を自腹で飲ませる青汁ハラスメントをよくやりました。同僚からの感想は、
・まずい無理。
・(ゴクゴク)普通に美味しい。
最後の人はイレギュラーですが、ほぼ全然が顔をしかめるレベル。なのに連れて行った人がまた私の知らないところで誰かを遠藤青汁に連れて行っている。
広がる遠藤青汁の輪に感動しながら、人間吸引力という意味での遠藤青汁にも感動。
青汁界のダイソンと言っても良いレベルですよ。

なので、個人的に遠藤青汁はコミュニケーションツールとすら思っています。
例えるとしたら、
港区おじさん ☓ 港区女子 = 高級寿司
渋谷区労働者A ☓ 渋谷区労働者B = 遠藤青汁
みたいな?

これだけマズイとか言っておいてなんだけど、遠藤青汁が好きだ。
クソマズイところも、よく分からないけど健康に良さそうなところも好き。宮益坂の裏にある怪しい建物で売っているところも好き。ひいおばあちゃんに代わって美人なお姉さんがなみなみ注いで優しく差し出してくれるのも好き。童貞を連行してマズさを共有し合うのも好き。でもやっぱりビビるくらいクソマズイところが好き…。
本当にクソ不味いので渋谷にお立ち寄りの際は是非飲んでみてください。

皆様のご感想を心よりお待ちしております。
バーミヤンが好きだ
私とバーミヤンの出合いは十数年前にさかのぼる。
それは決まって休日のお昼どき。「ゆいちゃんもバーミヤン来る?」まだ中学生だった私を、母はよく近所のバーミヤンに連れ出した。
別に母はバーミヤンが好きだったわけではない。友人と会うのにそのバーミヤンを使っていただけだ。都合が良かっただけ。西日暮里のバーミヤン。
友人はいつも同じ女性だった。専業主婦で片手で数え切れるほどしか友人のいない母にとって、気軽に会ったり連絡が取れる、唯一の友人。
その人に会うとき、なぜか私も一緒だった。今考えると、私の分だけ昼ごはんを作るのが面倒だったんだろう。今になると分かる。
ただ当時から不思議だった。母には徒歩圏内のそのバーミヤンに、友人は地下鉄で来ていることを。帰り道に聞いた。「いつも来てもらってるけどいいの?」「いいのいいの」そう雑に答える母を見て、優しい友人を持ったものだなあと思っていた。
ちなみにそれは私が結婚をして実家を出るまで続いた。流石に頻度は減ったけど。ちなみにどこかのタイミングで西日暮里のバーミヤンはガストに変わった。だから最後の方は「ゆいちゃんもガスト来る?」に誘い文句も変わった。
結局、母にとってはバーミヤンでもガストでもどっちでもよかったんだなあ。

そんなこんなでバーミヤン育ちな私だけど、よく考えると母の会合以外でバーミヤンに行ったことはほぼなかった。
高校生の頃は南池袋のサイゼリヤでミラノ風ドリアを頼みたがったし、大学生の頃は龍ヶ崎の中心にあるガストでよく山盛りポテトフライを食べていた(クーポンで)。
そもそも私の近くにバーミヤンがいなかった。
数年に1回くらい行くお台場で、あっ、こんなところにバーミヤン…といった形でお目に掛かるくらいだ。

私とバーミヤンが再会したのはいつだろうか。
LINEで「バーミヤン」と検索してみる。今年の1月に前職が一緒の飲み友達らに「なんでも良ければバーミヤンいきたいです」と投稿していた。

なんでも良ければバーミヤンという言葉に、私の自信のなさが見える。そのメンバーでバーミヤンに行くのははじめてだし、自分にとっても久々のバーミヤンだったんだろう。フィジビリしたい感。
そして翌日

どうやら黒霧島をボトルで開けていたらしい。
そう。
バーミヤンの魅力は黒霧島のボトルだ。

900ml/1299円。飲むものは何でもいい、別にビールとかハイボールじゃなくてもいい、ただ酔いたい。でも全く同じ味は飲み続けられない。とりあえず話したい楽しみたい。でもできるだけ安く…
そんな人間が3人集まったらバーミヤンしかない。ボトルを頼んで、焼酎ドリンクバーをたのめば1人2000円そこらで閉店まで飲める。飲み終わらなかったらボトルキープをすればいい。
ボトルキープは2ヶ月。そうなれば、また2ヶ月以内に来ようねという話になる。都合の良さしかない。
そうやってボトルキープをしては、再会して飲み始めるとすぐになくなる黒霧島を、来る度に継ぎ足して注文する。といっても1回で1本しか頼まないけど。でもある日、周期的にちょうど黒霧島を飲み切ったので、そのメンツではバーミヤンに行ってない。
ボトルキープの切れ目が飲みの切れ目になってしまったのだから、バーミヤン新宿西口大ガード店は罪な店だ。

フィジビリで味をしめた私は、社内でもことごとくバーミヤンを推奨するようになった。
渋谷で朝まで飲みたいとなったらバーミヤン明治神宮前店、全社の集まりが終わって平日のちょっと早い時間から飲めそうとわかったらバーミヤン品川コモンズ店。
平日の早い時間にいくバーミヤンは最高だ。ビールもハイボールもレモンサワーも18時までなら200円。何杯飲んでも200円。5杯飲んでも1000円だ。
ついこの間は18時ジャストに駆け込んでビールとレモンサワーを頼む荒業にでた。台風の日も早く帰れたのをいいことに帰宅後すぐに近所のバーミヤンに駆け込んでレモンサワーを2杯飲んだ。
レモンサワーが飲みたきゃストロングゼロでいいじゃん派の私ではあるが、バーミヤンのレモンサワーはいい(ただし平日ハッピーアワーに限る)。なんといっても自分で絞るタイプの生搾りレモンサワーだからだ。

ストロングゼロに飲み疲れた人間にはバーミヤンの生レモンが染み渡る。難しく考え出して結局全てが嫌になったらいつかフレックス退勤をキメてバーミヤンで死ぬほど生搾りレモンサワーを飲むんだ。酔い潰れた原因がストロングゼロダブルレモンじゃなくてバーミヤンの生搾りレモンサワーであって欲しいと思うくらいには、バーミヤンが好きだ。
好きだと言ってしまった。結構好きだ。好きなんだと思う。でもこんなのじゃ足りないくらい好きだ。今まで行ったことのあるバーミヤンは思い出と愛着があって好きだ、でもまだ行ったことのないバーミヤンも好きだ。だから行ってみたい。特に浅草かっぱ橋店。台東区生涯学習センター2Fってなに?パーティールーム完備とは?パーティーしたいぞ!こら!!

って雑に盛り上がってみたけど、私の中でバーミヤンはアガるというよりはチルみある場所。サイゼやガスト的なワイワイ!ウェイウェイ!よりも、気心の知れた仲間とまったり、終電逃して深夜にしっぽり。的な。
黒霧島だけ頼んで、割り物はドリンクバーで各自ご自由に。あとは餃子とかおつまみ2皿500円のとか適当に頼んでよ。どうせ2500円もいかないから。その仕切りの不要さ、手綱を放せる感が最高にいい。
いま考えると、母にとって友人と会うための都合の良い店でしかなかったバーミヤンは、私にとってもまた同じなのかもしれない。まあ私は母親と違って、バーミヤンじゃなきゃイヤですが…。
※この文章は、バーミヤン明治神宮前店で書きました。
epoch TV squareが好きだ
僕には人生で1枚だけ、すり切れるほど見たDVDがある。
それが『epoch TV square』だ。
(Vol.1~3で完結するので、正確には3枚だけどお許しを)
今をときめくバナナマンとおぎやはぎの合同コントドラマが収録された、お笑いDVDである。
広告代理店で働いているけど全くモテない日村さんのワンルームで繰り広げられるコントで、設楽さんはそこに居候しているニート。小木さんは売れない役者で、風呂を借りに来ては日村家に入り浸り。矢作さんは金に目がないセコいキャラで、偶然幼なじみの日村さんと再会し日村家に居座り始める。
全12話がその一室で展開され、4人は恋をしたりケンカをしたり、仕事が軌道に乗る人もいれば旅に出ようとする人も出てくる。
話が進むにつれて状況はそれぞれ変わっていくものの、4人のドタバタコメディー感は変わらないまま、ずっと心地いい時間が流れていく、そんなお話。
好きなシーンはいくらでも挙げられるけれど、なぜ好きかと聞かれると、「全体を通して空気感が好きだから説明しにくい」というのが僕の回答になる。
こんなつまらないことを言ってしまうのは、きっと僕が「大好き」を表現するのが得意ではないからだろう。
自分の好きなモノを発信する場なのに、このままじゃ企画倒れだ。
大好きな理由を探すために、少し昔のことを振り返らせてほしい。
この作品との出会いは、今から15年前、大学1年、18の秋だったと思う。
当時は学校に行けば「あのトリビアはウケた」「『あいのり』の新しい子がかわいい」といった話題で盛り上がり、カラオケでは誰かがORANGE RANGEやHYを歌うのが定番になっていた。
例に漏れず、東京に出てきて初めての1人暮らしで浮かれていた僕も、好きなテレビや本、DVDに溺れて、学校の友達やバイト仲間と遊びふけり、時が来れば普通に就職する、どこにでもいるヤツ。
……のはずだった。でも現実は違った。
ターニングポイントは、高3の体育祭だったと思う。
それまでただ無邪気な子供だった僕は、地元・松山のテレビ局が取材に来るほど大掛かりな体育祭に、夏休みも返上して準備段階からガッツリ打ち込み、本番も大成功を収めたことでちょっとだけ大人になれた気でいた。
だから、晴れて第一志望の外国語大学に入れたというのに、同級生の中身のない会話が子供っぽく思えて仕方がなかった。
馴れ合って流されちゃいけない。
自分のことは自分で守らなきゃいけない。
虚勢も張っていたと思う。
ふと気付けば斜めから物事を見はじめ、勝手に同級生との温度差を感じ、大学生活に、そしてそんな考え方をする自分に、嫌気がさしていた。
自己顕示欲の強い同級生らといずれマウンティングをしながら就活に臨む絵を想像しては、自分が歩きたい道は別の場所にあるんじゃないかと思った。
親に行かせてもらった大学を出て、安心させられる職に就くのが当たり前の親孝行になることぐらいわかっていた。
でも、できなかった。
このDVDを見始めたのは、そんな時だ。
最初はなんとなくTSUTAYAで借りて見た気がする。ただ、返すのが惜しくて仕方なくなり、今は閉店して跡形もない府中駅直結の新星堂で3枚、大人買いした。
バナナマンもおぎやはぎも純粋に好きだったから、最初は娯楽の一環に過ぎなかった。それがいつしか鬱屈した気持ちで過ごす夜のお供になり、癒しに変わっていった。
手に取らなくなった教科書の山と、灰皿に入り切らないほどの吸い殻で汚れた部屋の中で、テレビ画面に見入っては笑いに逃げた。
画面の向こうの4人は誰一人として隠し事や建前がなくて、僕はそんな関係性でいられるコミュニティに憧れていたんだと思う。
作り物のシチュエーションコントだとわかっていても、演者がお互いを信頼しているのがにじみ出る感じも愛おしかった。
僕は現実から逃げるように、泣きたくなくてDVDを繰り返し流した。
セリフも覚えられるほどに、笑顔で1日を終えられるように、夜通し流した。
DVDの眩しい光と共に、当時の僕を闇から連れ出してくれたものがもう1つある。
それは、人生初のバイトで出会った人たちだ。
例えば、
単細胞で無計画だけど、面倒見がよくて情に厚い人(サッカーの岡崎慎司選手にそっくり)。
口が軽くてアンタッチャブル山崎さんばりに適当なべしゃりなのに、根が優しい気遣いの人。
エグい毒を吐くくせに、誰よりも人の相談に真剣に乗ってくれる兄貴肌の人。
黙っていればイケメンなのに、飾らずしょーもないボケを繰り返しすぎてルックスの良さを忘れさせる人。
みんな年上だったけど、彼らは分け隔てなく接するタイプだったし、人付き合いで損得勘定をろくにしなかった。
バイト後に4、5人で集まる溜まり場のような部屋があって、そこで一緒にウイイレをして、麻雀をして、恋バナをして、一気に仲の良い友達になった。
学校に行かず家でふさぎ込んでいた時期もあったけど、僕もさすがにバイト先では暗い顔をしないよう明るく振る舞っていたから、お人好しな本人たちには僕を引き上げた自覚なんてないと思う。
でも、僕は彼らと一緒に過ごせたことで、自ら捨てた学生生活とは違う青春を経験できたし、やりたいことが物書きや編集だってことも見つけられた。
あれから15年経った今も彼らとは腐れ縁で続いていて、4、5人だけどみんな親友と言える。
本当におふざけが過ぎる仲間なので、そろそろ「彼ら」などと取り繕った呼び方をしているのがこそばゆい。バーカ!
話を今に戻そう。
僕が持っていたDVDは、あの頃稼動させすぎたせいか、音が飛ぶようになり、ほとんど映らなくなっていた。
先月思い出したようにレンタルして数年ぶりに見たら、やっぱりこの4人で良かったと思い、笑って、泣きそうになった。
「日村は女にゃ縁がないー!」の無理無理ソングをコミカルに歌う日村さん。
しりとりも山手線ゲームも上手くできない設楽さん。
バク転ができない言い訳を3人が並べてる中でなぜかできちゃう小木さん。
「たまに(カステラ)置いてあげるから~」と3人をなだめる矢作さん。
ショパンのCDを流しながら引っ越し作業をしたり、第一回まばたきしない選手権をしたり、デジタリアンくんのイラストを勝手気ままに描いたり、4人揃ってのゆるくてあったかい感じもたまらなかった。
大学の頃ほど周りにトガらなくなった代わりに、感情を表に出すことも少なくなり、良くも悪くも大人になって変わった僕の前で、あの頃と変わらない4人がそこにいた。
『epoch TV square』は、自分を熱く応援してくれるわけでも、人生の教訓を教えてくれるわけでもない。
ただ、「気の合う仲間が集まると楽しい」ってのがわかるだけ。
そのシンプルだけど代わりが利かないものに、僕はずっと惹かれていた。たぶん。
今なぜ好きかと聞かれたら、僕はこう答えるだろう。
全体を通して4人の空気感が好きだから説明しにくいと。
確かな根拠を持って。
109シネマズMM横浜が好きだ
映画好きではあるけれど、「映画は映画館で観んと気がすまん」ほどではなく、良く言えば柔軟、悪く言えばいい加減な性格だ。
映画館が閉館になるニュースをみても、普段は「ふーん」としか思わない。
けれど、そんなぼくも思い入れのある映画館は一つだけある。
いや、あった。
当時住んでいた横浜市保土ヶ谷区からブルーライン(横浜市外の人間は誰も知らないと思うが、市営地下鉄の名前だ)に揺られて2駅。
横浜駅で降りたら、みなとみらい線、
…には乗らず、
バカみたいにだだっ広いJRの中央改札を突っ切ったり、一般人に開放されている日産社屋の中を突っ切ったりした先に、それはある。
「みなとみらい」という名前を冠にはするには少々詐称ですらある、なにもない空き地にぽつんとある映画館。
109シネマズMMだ。
上京して以降、ぼくが映画を観るのにこの映画館を使っていた理由は利便性に過ぎない。
横浜駅の駅チカではムービルもあるが、あそこは古くて前の人の頭が邪魔になることがある。
みなとみらいのワールドポーターズにもワーナー・マイカル・シネマズ(現イオンシネマみなとみらい)や、のちにブルク13ができるが、2館とも徒歩では遠すぎる。
往復で280円の電車賃は少々痛い。
学生は貧乏との戦いだ。
そんな偶然の巡り合わせであるが、ぼくは109シネマズMMで閉館まで200本以上の映画を観た。
内装は今でもありありと思い出せる。
クレープ店を横目に見ながら建物の入口をくぐると、まず飛び込んでくるのが「太鼓の達人」。一階はゲームセンターになっていて、上映時間まで暇を持て余してそうなカップルたちがブラブラしていた。
長いエスカレーターを登った2階が、映画館としてのエントランス。ネット予約の券売機もあるが、ぼくはいつも順番待ちの列に並び、ときに目当ての映画が売り切れになっていないか気をもんだり、ときに同行者と何を観るかああでもないこうでもないとしゃべっていた。
今でも、どんな空間が広がっていたかは頭の中でありありと再現できる。そして、そうやって思い浮かべてみて改めて思うのは、
この映画館がシネコンとしてとても平凡だということ。
よくある、どこにでもあるシネコンだ。
一時、そんな個性に乏しいシネコンを指して文化破壊だなんだと怒っていたお偉方がいた。彼らはたぶん、どこの郊外にも同じチェーン店が並ぶ状況に対してと同じような怒りや恐怖をシネコンに感じていたのだろう。
でも、ぼくからしたらそれはちがう。
平凡であることは、そこが人にとってかけがえのない場所になることと関係ない。
ぼくの人生初デートはこの映画館だった。のちに彼女になった相手は、別の女性に片思いしていたぼくの相談に乗ってくれていたゼミの後輩だ。その女性の脈が完全に絶たれたあと、ありがちなパターンであるが、その後輩をデートに誘った。これもまた初デートにありがちな映画デートである。
この手のエピソードには、「緊張してどんな映画だったか覚えていない」というのがあるあるだが、ぼくに関してそれはなかった。なぜなら観た映画は、当時世界的に旋風を巻き起こしていたクリストファー・ノーラン『ダークナイト』だったからだ。よく知らずにそれを選んだ自分の引きの強さがよくわからないが、ぼくにとって『ダークナイト』は傑作であると同時に、「女の子と観た初めての映画」でもある。
初デートの帰り道。胸いっぱいになるところだが、ぼくと彼女はさっきまでスクリーンで大暴れしていたジョーカーの話で持ちきりだった。その子とは恋人になってからも、よく109に行った。今は別の人と結婚し、子どもがいる。
女の子とふたりで、109から花火を見上げたこともあった。でもそれは偶然のことだった。横浜の湾岸でやっていた花火大会の景色が、タワーマンションの間からかろうじて見えたのだ。「しかたないな、お前らにもちょっとだけ見せてやるよ」という具合に。相手はあくまで「異性の友達」だったけれど、「このあとどうにかなるんじゃないだろうか」とドキドキしたのはぼくだけだったろうか。今になっては知る由もない。
妻とも、この映画館から走って帰ったことをよく覚えている。何度も言って申し訳ないが、学生は貧乏との戦いだ。映画も必然的に、チケットが安くなるレイトショー狙いになる。鑑賞後、終電の時間に焦って日産社屋の中をダッシュする。観た映画が面白かったろうと、つまらなかったろうと、汗だくになりながら走り抜けた。それも含めて109みなとみらいの思い出だ。
幸い自分の引っ越しと、映画館の閉館が偶然にもかぶったため、映画館に困ることはなかった。けれど、閉館が決まってからはそれまで以上に通った。
いま、同じ場所に立ってみる。
109のあった場所に今何があるかというと、実は何もない。
建物自体が取り壊され、もとの草木が伸び放題の空き地になっている。
信じられないくらい、何も余韻は残されていない。
けれど、そこには確かにぼくの人生の切れ端があった。
あくまでも持論だが、ぼくにとって映画を観る分にはどこの映画館だって変わらない
だからこそ、今はもう行くことのできない、
そしてたぶん誰にも顧みられていない映画館109シネマズMMは、
ぼくにとって特別な場所だ。
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おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第8話 この世界で生きていく
書籍化されました
ポールダンスならどこでも食えるかと思った
ポールダンスを始めて、私の人生は確実に良い方向に変化した。
一つ一つ感謝し始めたらキリがないほど、私はポールダンスを通じてたくさんの目には見えない贈り物を受け取ったと思う。
ポールダンスは私に、健康な体と食べていくのに困らない収入を与えてくれた。
会社員を辞めたい!と思ってすぐに辞めることができたのも、ポールダンサーとしてフルタイムで働けば当座は食べるのに困らないとわかっていたからだ。
もちろん水商売なので、普通の仕事と違っていつクビになるかわからなかったり、給料未払いになるかもしれない、とかリスクは多い。
それでもチップもあったし、いざとなったら他にもお店はあるし、とその辺はあまり深刻に捉えていなかった。
もとより上京した時は5万円しか持っていなかったわけで、何も持っていなかったところからの今。怖いものはない。
三畳一間でも暮らせるし、おかずが納豆だけでも別に大丈夫。電車賃がなかったら歩けばいい。
サバイブする術だけは常に考えて生きていた。
そう考えたら、多少のリスクはあれど、ポールダンサーはその日に現金でギャラをもらえるし、夢のような仕事だった。
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おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話
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ニューヨークに星の数ほどあるコワーキングスペースを直撃取材する本連載!第7回は元ベンチャーキャピタリストのGary Chouが立ち上げた会員制オフィス「Orbital」に行ってきました!
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月249ドルで毎日24時間アトリエ利用可能「Con Artist」は展示もギャラリーもお仕事もつくるNY在住アーティストの一大コミュニティでした——ニューヨークの素敵なコワーキングスペース vol.6
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おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話 第7話 ポールダンサーであるということ
書籍化されました
ポールダンスの大会「MISS POLE DANCE JAPAN」
競技としてのポールダンス国際大会は2005年、オランダから始まった。
現在では世界各国で、様々な種類のポールダンス大会が毎月のように開催されている。
そして日本では2011年から、「MISS POLE DANCE JAPAN」が毎年行われるようになった。
事前に動画を提出する予選があり、予選を勝ち抜いた選手は決勝に進出する。
決勝戦はチケットを買うと観覧することができ、ポールダンサーがこぞって見に行く。
そう、この大会の観覧者のほとんどは、ポールダンサーやその友人・知人・家族たちなどの関係者で埋め尽くされている。
近いジャンルだとフィギュアスケートや体操などは一般に浸透し、幅広い年齢層から認知されて大会などに足を運ぶ人も多いだろう。
ポールダンスは、最近でこそテレビなどのメディアで取り上げられるようになったけれど、それでも大会まで見に行きたい、という人はなかなかいないように感じる。
そのMISS POLE DANCE JAPANに、私も出場しようとしたことが一度だけある。
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おっぱいが大きかったので会社員を辞めてポールダンサーになった話
運営スタッフがDIYしまくりな「The Farm SoHo」木のぬくもり100%で人も雰囲気も温かかった——ニューヨークの素敵なコワーキングスペース vol.5
ニューヨークに星の数ほどあるコワーキングスペースを直撃取材する本連載!第5回は木のぬくもりと運営スタッフのDIY愛が溢れるコワーキングスペース「The Farm SoHo」に行ってきました!
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本日はお仕事後に集まっていただきありがとうございます。
じゃあまず…綺麗事を聞くのもアレなので、ポールダンスをやってて辛い事から話してもらいましょうか。