ニューヨークに星の数ほどあるコワーキングスペースを直撃取材する本連載!第9回は日本上陸間近とも噂される「We Work」です。

2018年1月、ついに日本にWeWorkが上陸することが決定しました。
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2010年に創業したWe Workは世界48都市189ヶ所(2017年6月現在)に拠点を構えるコワーキング界の超大手。2015年には19ヶ所だったニューヨークのWe Workも、今や40ヶ所に増えるなど、勢いしか感じません。

今回はそんなWe Workの中で、「We Work Bryant Park」「We Work SOHO West」「We Work Dumbo Heights」の3ヶ所に行ってきました。

ざざっと写真を交えてご紹介するので、We Work全体の風土と各所の違いを感じてみてください。

1. We Work Bryant Park

まずは、ブルーボトルコーヒーがテナントとして入っているWe Work Bryant Parkへ。

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道を歩いていたら、お店みたいにひょいと現れます

ホテルのレセプションのような受付で見学の申し込みをし中へ。他のWe Workでも受付は入口にあり、場所によってはカードをかざす改札ゲートが設置されていたり。

ここは、受付付近にソファもあり、カジュアルなホテルのよう。友達や打ち合わせ相手との待ち合わせにも困りません。スタッフと利用者は友達感覚で、談笑している姿も。

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たのしげ

受付からはガラス越しに、ブルーボトルコーヒーの店内が見えます。We Workとの相乗効果でしょうか、商売繁盛なご様子。

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息抜きにもぴったり

郵便物を受け取ってくれるメールルームもあります。この日は大量の郵便物が届いていたみたいでなかなかのカオス。さすが大手のコワーキングです。

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雑然としていてもお洒落に感じるのは、ニューヨークの空気がそうさせるのか……。

フロア構成は、一階と二階がメンバーが使えるオープンデスク、三階以上は法人が個室をレンタルするシェアオフィスです。

オープンデスク利用者は他のWe Workのオープンデスクも使用できるため、Bryant Parkは特に人の出入りが多い印象。(オープンデスクがないWe Workもあります。)

一階のオープンスペースは、シンプルな内装+四隅にある会議室で構成されています。奥正面に見えるのは、バーカウンター。

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受付スペース付近と違って物静か

バーカウンターのスペースでは、お茶やコーヒーだけでなく、ビールやサイダーまで無料。カウンターで仕事している姿がしっくり馴染んでしまうのも、コワーキングスペースならではでしょうか。

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普通に自宅のリビングキッチンです、ともいえるくらいのリラックスした雰囲気

それでは二階へ。Bryant Parkの象徴ともいえるのが、この大きな螺旋階段!1904年からある建物をリノベーションしただけあって歴史を感じます。

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壁面がイマっぽい

階段を上がると目の前には、大きな暖炉!大きな窓!大きな鏡!貴族の豪邸を感じさせるお部屋は空間の使い方も贅沢です。

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ソファが大きい。ドラマの撮影もできそう

ちなみに、卓球台もありました。

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卓球台を机代わりにする習慣ありますよね、コワーキングスペースって

他には、使われていないけれど綺麗なバーカウンターも。

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たしか、リノベーション前は劇場だったとか

一階と二階のオープンスペースを抜けて、三階のシェアオフィスエリアもチラ見させていただきました。

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階段上がったところの共用スペースでもお仕事中

上の照明はシャンデリア風で豪華ですが、三階以上の内装は落ち着いています。

階段やエレベーターを上ったところには、共用のデスクとソファの他に、電話OKな一人用ブースが二つ、奥に進むといくつかの個室がありました。共用スペースには飲み物を用意できる小さなパントリーも。

全体的に豪華でアンティーク調の内装がお洒落なWe Work Bryant Park。建物が高級仕様なので、他のWe Workと比べて利用年齢層は若干高め(30〜70代)とのことです。

We Work Bryant Park

2. We Work SOHO West

次にお見せするのは、We Work SOHO West

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高級すぎない飲食店や小売店が集まる、若者が多い場所にあります。

通りに面したところは、お天気によっては大きく開放していて、かなりオープンな雰囲気。

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晴れた日は開いている大きな扉

ここはお隣りにコロンビア大学のスタートアップ支援施設があり、The Labと書かれている扉の先はOBOGや大学生のベンチャーが集まっています。

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なかなか広そう。ブランドの相乗効果というかWe Workもコロンビア大学もイケてる

SOHO Westは、個室を借りるシェアオフィスと固定席、オープンデスクで構成されています。

2~8人用の個室とミーティングルームは採光のため壁がガラス張りです。

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こちらはくつろぎスペースの横にあったミーティングルーム

擦りガラスはプライバシーのためでもありますが、実はホワイトボード代わりにも使える仕様でとても実用的!

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めっちゃ色々書いてある

オープンデスクや固定席のフロアはこんな感じ。エレベーターを降りたところには、ソファがあり、話しながら仕事をしている人もいるけど、ガラス戸の向こうはやや静か。

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大きめのソファは座り心地が良さそう

こちらは固定席の場所ですが、普通に違う会社の人が隣りや向かいにいる環境。仕切りも何もなく、会社が違っても同僚感覚。「おはよう」とか「朝ご飯何食べた?」とか、そういう会話から一日が始まるそうです。

案内してくださった、We Work利用者HEAPSマガジンの梨紗さんは今朝ここで朝ご飯を食べながら、同じデスクの島の皆さんを出迎えたとのことです。

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天井からぶらさがっているのはコンセント

固定席の横に少しあるのが、オープンデスク会員が利用できるホットデスク。こちらのホットデスクは、ちょっと味気ない感じなので、あんまり利用しているひとは見かけませんでした。

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黄色が好きなのかな?

席の他にも設備が大充実。色んな素材や、本が取り揃えてあるライブラリーコーナー。

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雑然といろんな本やファイルが置いてあります

文房具の貸し出しもあります。

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きちんと並べられている文房具

各フロアにはキッチンが備え付けられています。

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すっきり整頓。We Workのマグカップが棚に

はたまた大きなリビングルームのようなスペースも。アメリカンフットボールを観戦したりするというディスプレイにソファに、ときどきラグビーボールが転がっていたり。

仕事も沢山するけど、空間を一緒にする『同僚』と思いっきり楽しむ、そんな気概が感じられます。

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こんなリビングルーム欲しい

We Work SOHO Westは、コロンビア大学のラボもあり、固定席も多め。部屋を一部屋借りるまでもない1~2人規模の会社、20~30代前半の若者が多い印象でした。

We Work SOHO West

3. We Work Dumbo Heights

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さてさて、次はブルックリン地区にあるWe Work Dumbo Heights。こちらに入居しているPeatix社長の原田さんのご厚意でご案内いただきました。

ブルックリン地区は、ニューヨークシティ中心部のマンハッタン島よりも地価が安いからか、We Workは大きな建物の中にまるっと入っていました。

こちらは原田さんにご案内いただいた、オフィススペース。他のWe Workと同様、壁も扉もガラスのため、どの部屋にも光が入るようになっています。

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ここがPeatixのニューヨークオフィス

部分的に擦りガラスになっているので、全部は見えていないけど、気配はわかる仕組み。顔見知りの方が増えそうですね。あと間違えた部屋を開ける、なども無さそう。

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ずらっとオフィスが並んでいます

会議室も概ねガラス張り。会議の内容が見られるのが気になってしまいますが、ダラダラと会議をすることは少なくなりそうですね。機密事項は、場所を変えて打ち合わせをするのでしょう。

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窓の外の景色がニューヨーク

そして、コワーキングスペースに何故か大抵ある、定番の卓球台。
卓球でも遊べるし、スタンディングデスクとしても使えるそうです。

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球が飛んでこないようビニールで囲われている

最上階には、食堂があります。学校にもありそうな椅子やテーブルで、なんだかとても肩の力が抜けている雰囲気。犬を連れているひとも食事していました。

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椅子の横で待っているワンちゃんはおとなしかった

食堂横には、オフィスグリコのような売店や

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いろんなお菓子やヨーグルトや飲み物を取り揃えている

ケータリングサービスをしている業者さんがいました。

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お弁当たくさん売れている

ちょうどお昼どきだったので、私も買ってみました。アラブ系の料理でぶっかけ飯のようなもの。野菜もお肉もモリモリ盛り付けられていて美味しかったです!

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雑だけど彩りゆたか

食堂スペースの横には、コンシェルジュデスクも。

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ちょうどお昼時でスタッフ不在でしたが、普段は設備の困りごとやイベント情報の案内など全て対応してくれるそうです。にしても、コンシェルジュデスク大きいし、広々としていますね!Dumboはスケールがデカい!

個室のオフィスが多いので、フリーランスよりも5~10人規模くらいの会社の入居が多そうなイメージでした。

We Work Dumbo Heights

3ヶ所で体感した「We Work」ブランド

ざざざっと3ヵ所のWe Workを紹介してきましたが、立地や建物の様子、内装によって、入居者の傾向が違っていておもしろい。その中でも、共通してWe Workブランドを感じる要素を最後に紹介します。

無料ビールとフルーツウォーター

まずは、必ずワンフロアにひとつある無料のビールタップ。日中は利用者を見かけませんでしたが、どうやら夕方やイベント開催時に活躍している様子。お酒が入ると、雰囲気で打ち解けて話しやすくなりそう。

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いつでもビールを飲めるアメリカンスタイル

ビールタップの横には、フルーツウォーターが鎮座しています。場所によって用意しているものは様々で、色合いが華やか。

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これは柑橘系のフルーツウォーター

プラスチック製のコップも用意してありますが、We Workロゴ入りのマグカップも沢山あります。

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ブランディング!!

お洒落な空間

エレベーターホール前や、廊下の踊り場などちょっとしたスペースの演出がお洒落。ちょっと座ってみようかなと思わせます。小規模の会社だとなかなかここまで手がまわりません。

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気分がアガるインテリア

壁面にメッセージ

そして、壁面に書いてあるメッセージ。“Make It Happen”など、日本風に言うと“努力必勝”“為せば成る”とかでしょうか。

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壁面に“Make It Happen”って書いてある

おトクで便利でお洒落!日本上陸が待ち遠しい!

SOHO Westを案内してくださったHEAPSさんは、固定デスクの費用と利便性と設備を考えたときに、個室やスタジオシェアでオフィスを持つよりも断然おトクだったため入居を決めたそう。

副次的な恩恵は、入居している会社のサンプルをいただくことがあったり、近くに座っている人と日常的な会話があったり。掲示板やコンシェルジュ、ポータル機能を持つ、アプリの利用も便利だという話です。

Peatixの原田さんがWe Workを選んだのは、入居企業の多くが大きな成長を目指しており、切磋琢磨する雰囲気が良かったからだそう。自由!お洒落!だけでなく、上昇志向が息づいているのでしょう。それは、勢い良く拠点数を伸ばしているWe Workの様子から伺えます。

こんなに便利でお洒落なオフィス空間、日本で“Make It Happen”する日が待ち遠しいですね。

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シリーズ「ニューヨークの素敵なコワーキングスペース」