「わたしは芸能人の“プロ”カキタレです」現役グラビアアイドル凛子のナイショ話
こんにちは。最近はお正月に放送されるバラエティ番組のアシスタントMCオーディションで大忙しの凛子です。
9月も後半に入り、みなさんも年末年始に向けて、慌ただしくなる時期ではないでしょうか。さて今回は、芸能界の恋愛・下半身事情を書いてみようと思います。
お互いにとって都合のいい存在
突然ですが、わたしはプロカキタレを自称しています。プロカキタレとはわたしが作った造語で、その名の通り「プロ級のカキタレ(※)」のこと。
ふつうのカキタレとの違いは、絶対に口外しないことでしょうか。また、わたしは好きな有名人を独占できる、相手の男性はリベンジポルノを恐れず遊べる、というWin-Winの関係を築いています。表に出る仕事同士なので、わかり合える部分もあり、心身ともにお互い都合のいい存在でいられるメリットがあります。
カキタレとは
芸能界で広く用いられている隠語で、SEX要員の女性を指す。性行為を意味する「カク」と、女性を意味する「タレ」を合わせた言葉。
プロカキタレになった経緯
その前に、なぜプロカキタレになったのかについて、少しお話させてください。
わたしは、スカートはひざ下・髪は肩についたら後ろで結ぶ・携帯電話の持ち込みもお化粧も染髪も放課後の立ち寄りも絶対NG……という鬼真面目な私立女子中学・高校に6年間通学。恋愛はおろか、男子とまともに会話もしないまま多感な10代を過ごしていました。
架空の彼氏と恋愛する日々
同級生と、リアルな男子校生ではなく、少女漫画に出てくる男のコやジャニーズ、EXILEの話で盛り上がる日々。クラスメイトで親友の亜紀とは脳内で架空の彼氏を作って、お互いの妄想彼氏のことを書き綴る交換ノートもありました。そのノートを授業中に書いていたら、先生にバレてその場で没収。先生に中身を読まれたらどうしよう、と思うとものすっごく恥ずかしい気持ちになり、授業中ずっと下を向いていたことが、昨日のように思い出されます……。その時に培われた想像力が、ライター業にも生かされることを期待したいですね。
さて、そんなあるとき、亜紀が突然GLAYにどっぷりハマったんです。毎日のように一緒に遊んでいた彼女の影響を受けないわけもなく、わたしもいつしか大ファンに。彼女とGLAYのライブに行ったり、載っている雑誌を書店でチェックしたり、家でDVD鑑賞会をしたりするのが、その時いちばんの楽しみでした。
有名人とフライデーされるのが夢
そしてある日、彼女がこんなことを口にしたんです。「好きな有名人とフライデーに載りたいね」と。
妄想ばかりしていたあのころから約10年。久しぶりに亜紀から「来年結婚する」との連絡が。私たちももうそんな年なんだね、なんて電話で話しているうちに、亜紀がふと、10年前のあのセリフについて話し始めました。
「凛子の今の職業なら、高校のとき夢見てたフライデーされること、かなえられるんじゃない?」
その時は、冗談でしょうと笑って流してしまったけれど、電話を切ったあとに思ったんです。さすがにフライデーはありえないが、もしかしたら「好きな有名人とお近づきになるのは、不可能ではないかも?」と。少しカタチは変わったものの、10代の無垢な思い付きを10年後にかなえるのって、ロマンチックだと思いませんか?
プロカキタレへのプロセス
では、さっそくわたしが試行錯誤して生み出したプロカキタレへのプロセスを紹介します。
まず、グラドルの告知用ツイッターアカウントで、好きな有名人をフォロー。次に、ひたすら「いいね」を押しまくります。「おはよ」とか「おなかへった」とか、「本田翼かわいい」とか、些細なことでもとりあえず「いいね」を押しまくる!!
そして、自分のファンの人にリプライを送りつつ、どさくさに紛れて好きな有名人へ一方的にリプライ。たとえば相手が「渋谷のおいしいラーメンどこだろ?」とつぶやいていたら、「駅前にある渋寅というところが美味しいですよ^^」という感じ。
ここまでアタックしていれば、相手はわたしのことを認知してくれます。このようなルーティンを繰り返していくうちに、相手から当たり障りのないリプや「いいね」をする間柄に。すると、彼の出るライブやイベントの直前に「よかったら遊びに来ませんか?」というDMがきます。そこから親密な関係になるにはそう時間はかかりません。
連絡をする有名人の心理
ではなぜ、上記のプロセスで相手から連絡が来るのでしょうか。相手の心理について自分なりに分析をしてみました。
そもそも、私がグラドルになる前の個人ツイッターアカウントでフォローしていたときは、どんなに「いいね」やRTやリプを送ってもリアクションはスルー。ファンはファンでしかなく、繋がれるという発想は毛頭ありませんでした。
ファンから“同業者”に昇格するのが大事
しかし、グラドル用のアカウントでアクションを起こした途端、3人のファンだった有名人のプロカキタレになれたのです。その理由はズバリ「同業者」と思われているから。
彼らと仲良くなってから、「ファン(わたし)に手を出すのってどういう気持ち?」とイジワルな質問をしたことがあります。返事はみんな「いや、同業者だから問題ないでしょ?」というニュアンスでした。
つまり、同じ土俵に立てば、人物は変わらなくても「ファン」から「同業者」にステイタスが変わるということ。プロカキタレを目指すなら、芸能人になるのがいちばん手っ取り早い!
プロカキタレの落とし穴
……と、鼻高々にプロカキタレを語ってきたわたしですが、いいことばかりではありません。大きなデメリットがあることも気づいてしまったのです。
それは、相手の「オンナ関係」。彼女・元カノ(未練あり)・セフレ・ストーカー・ファン等々にとって、都合よく傍にいるプロカキタレは、最高にウザい存在。
うっかり、ほかのオンナに自分の存在がバレてしまったら、ネットで誹謗中傷されたり、個人情報を晒されたり、ネガキャンをされたりするなど、プロカキタレを全力で潰しにきます。
じつはわたしもその経験があり、所属事務所と弁護士を交えて相談するほどの事態に発展。彼との連絡を絶ったらすぐに騒動は収まりましたけど、当時は気が狂いそうでしたね。
有名人を取り巻くオンナの執念は尋常じゃないです。
引退覚悟、それでもヤメられない!
プロカキタレは、好きな有名人に認知してもらい承認欲求が満たされる、好きな有名人を一定時間独り占めできる、好きな有名人の裏側を知れる、などおいしいことがたくさんできます。しかし、バレたら最後。相手によっては、業務に支障をきたして芸能界を引退しなくてはならない場合も。
とはいえ、ひとり有名人と知り合ってしまうと、その人の紹介でもっと有名な人と知り合えたりしちゃいます。そうすると、プロカキタレをなかなか抜け出せないんです。だって、浮世離れした刺激的な毎日が、なんだかんだ楽しいから。
(文/凛子)