財布は捨てよう。マネークリップに変えよう。the RIDGE買ってマジよかったよ

ニホンジンドットコム編集部の仁田坂です。はじめてできた彼女にもらった長財布を10年以上使い続けていました。

今日は財布をマネークリップに変えたら生活しやすくなった話をします。

「はじめてできた彼女にもらった財布を10年以上使ってる」みたいな話をすると大抵引かれる。別に思い入れがあったわけじゃないんだけど、レシートとかカードたくさん入るし使いやすかったからなんとなく11年使い込んでしまった。いちおうバーバリー

マネークリップで生活が変わるかもしれないと思い始めたきっかけ

マネークリップってご存知ですか?

マネークリップ。お金がムキダシになっててちょっと不安。カードは別で持たないといけない

こういうやつ。

でも普通の財布から突然マネークリップにするのは勇気が要ります。現金派の方ならいざしらず、物欲にまみれた我々としてはそう易々と何でもかんでも断捨離するわけにもいきません。

などなど、持ちたいモノがたくさんあるのだ。

そういう事情でなかなかマネークリップ生活に踏み込めずにいました。

きっかけ1. 財布を盗られそうになる

それでも長財布からマネークリップにしてもいいかもと思った一番の理由はコレ。

財布を盗られそうになるから。

長財布を10年以上使っていても、やっぱり気になるのはその存在感。
編集者という仕事柄、海外を旅する機会も多々あるのですが、後ろポケットに財布を入れてて盗られそうだなーと思ったことが何回かあります

実際に盗られたこともある

財布のスリ被害はありませんが、2008年、iPhone3Gをインドで盗まれたことがあります。後ろポケットは危ない。

ニューヨークには街中にこういういい感じのピザ屋がたくさんある。しかも安い。街歩きをしながらこういうお店にたまに立ち寄るのが旅の醍醐味だ

やっぱり海外旅行中とかポケットに収まったほうが安心だよねえ。かばんに収納するようにしてもいいけど面倒くさい。

ニューヨークのピザは安いのにうまい。チェーン店とか個人店とか関係なくうまい。一説によるとニューヨークの水道水の中にピザをうまくする成分が含まれているのだとか

タイでは屋台の新鮮なフルーツを。インドネシアでは油で揚げたスナックを。ニューヨークでは4ドルのうまいピザを買って食べ歩きたいし、そんな時に長財布をかばんから取り出していてはテンションが下がるのだ。

ニューヨークのチェルシーマーケットではうまいカップケーキ(4.5ドルくらい)も食べたい。ポケットからサッと現金やカードを取り出して払うのがスマートだ

きっかけ2. 二つ折り財布ではポケットが膨らんでしまう

では長財布ではなく、二つ折り財布にしてはどうか?という諸兄のみなさまもおられると思います。今まで海外用に二つ折り財布を使ったことがあったものの、ポケットが異様に膨らんでここに財布が入ってます!みたいな形になったりする。これがダメだなあと思っていました。

そこでマネークリップを持たら生活が変わるのかも。と思い始めました。

どのマネークリップにするか

財布を捨て、思い切ってマネークリップ生活をはじめてみることにしたものの、あんまりいいマネークリップ、ないんですよね。マジ皆無。

選択肢1. 普通のマネークリップ

こういうAmazonで売ってる普通のマネークリップだとあんまりおもしろくない。両面式になっていてお札とカードを両方収納できるのは良いのですが、入れられるカード枚数に限りがあり(2〜3枚)、何よりもあんまり所有欲湧かないなーと。せっかくならもっとモノ感あるものを持ちたい。
そんな理由で候補から外れました。

選択肢2. STORUSスマートマネークリップ

次にこれ。STORUS(ストラス)スマートマネークリップマネークリップランキング Amazon1位なだけあってAmazonレビュー数はすごいものの、こちらもカード収納枚数が5枚とやや少なめ。

ちょっと今日だけはETCカード1枚多めに持っておきたいんだよな!おれ運転手だかんな!という場合などにはたちまち対応できない。

選択肢3. (番外編)

abrAsus(アブラサス)の有名な薄い財布。これに変えることも考えたんですよ。でも実際に使ったりする人に話を聞くと、

ということでした。
特に致命的なのが、薄い財布はすぐボロボロになる点。いいモノは長く使いたい。財布なんて1年に何度も買い換えるものでもないからなおさらだ。いくら薄いとはいえ、消耗品感があるものは持ちたくない。

結論: カード・レシートをたくさん持ち歩けるマネークリップがない

いろいろと利用シーンを考えた結果、いろんなカード類をすぐに断捨離できそうにはないですし、なんだかんだレシートは持ち歩くことになりそう。

で、結局のところカードが多めに入ったり、領収書が持ち歩けたりするマネークリップが存在しないんですよ。そりゃそうか。

途方に暮れたときに見つけたのが「the RIDGE」(ザ・リッジ)というマネークリップでした。

the RIDGEはスゴい

ばばん、これです。the RIDGE

え……? これがマネークリップ……? と思うじゃないですか。ぼくもそう思いました。

1. カードがたくさん入るのがスゴイ

the RIDGEだとカードがめちゃくちゃたくさん入るんです。普通のマネークリップが1〜5枚を想定しているのに対して、the RIDGEはマネークリップのくせに15枚もカードが入るんです。スゴイ。

もともとの財布に入ってたカード・小銭・お札・クーポン券などはこちら。

お札(7,000円)、小銭、取引先と会議したときのレシート、名刺(予備)、居酒屋の2,000円引きクーポン券、JAFのカード、マッサージ屋の回数券、WAON、映画館の会員カード、キャッシュカード、保険証 etc. ずいぶん持ち歩く必要のないものまで入っているな……

これを断腸の思いで7枚まで減らしました。

とりあえずのスタメンとして残したのは、ゴールドジムの会員カード、個人用メインクレカ(JAL CLUB EST TOKYU POINT ClubQ Visa CLUB-A カード。このカードめちゃマイルが溜まりやすいんだけどまた記事書きます)、会社用クレカ(Amex Business Gold Card)、個人サブクレカ(Jaccs 横浜インビテーションカード、無料発行で旅行保険付くからいちおうサブの中の1枚として持ってる)、IDカード、Tカード、行きつけのコーヒー屋のスタンプカード(こういうの持ってるから断捨離できないのだ)

本当はもっと入るんだけど、ラーメン屋のスタンプカードやカレー屋のクーポン券なども一時的に持ち歩きたいときがあるのでひとまずはこれで。

カードはthe RIDGE本体の隙間に差し込んで使う。取り出すときは親指でグイとカードを押し込むとサッと取り出せる(公式動画

小銭・その他のカード類はどうしたのか

じゃあ小銭などはどこに消えたのか? というと、実はそれに合わせる形でカードケース・コインケースなどに分散して消えていきました。このあたり、どういうものを買ったらQOLが上がったのかは別の機会に書いてみたいと思います。

(写真左から)カードケース(ツールキーにカスタマイズしたもの)、名刺入れ、コインケース(家の鍵と磁石を付けている)、the RIDGE。このあたりのことはまた詳しく記事にしてみたいと思う

2. ポケットが膨らまないのがスゴイ

the RIDGE、カードが8枚くらい入ってるのにポケットが膨らまないんです。

スッ……

と入っちゃう。

あまり膨らみが目立たない

二つ折り財布入れた時みたいにポケットが膨らんだりもしない。

3. スキミング防止がスゴイ

財布 in ポケット派が地味に困るのがスキミング被害。財布の中に金属板を入れて被害から守ろう!みたいなのもあるけれどイケてない。the RIDGEなら本体にスキミング防止機能がついてるんです。スゴイ。

スキミング防止機能のデメリット

逆にthe RIDGEのスキミング防止機能が邪魔をしている点として、SuicaやPasmo、nanacoなど、FeliCa(フェリカ)カードをマネークリップ本体に入れたまま使えない点。
ただしちょっとカードを押しだしながら使えば正しく認識されますし、1週間も使ってると慣れるので特に問題ありませんでした。

スキミング被害に遭ってからでは遅いので大事なことなのかも

下にある親指大ほどの穴からカードを押し出せばFeliCaも正しく認識される

4. マネークリップなのに領収書まで持ち歩けるクリップがスゴイ

the RIDGEにはこういうクリップが付いているのですが、バネ式になっていてお札をガッチリホールドしてくれます。これがポイント。

普通のマネークリップと違い、バネ式のクリップにより折りたたんだお札をホールドするようになっている。

バネ式になってない普通のマネークリップだとレシートが挟みにくいんですよ。

マネークリップ派の人の意見としては、

というものが散見されますが、これが実に的を射ていない。実際問題、財布を捨ててマネークリップを持ったほうがいいのではないか、と考えている人は領収書が溜まりがちな人多いんですよね。

そこでthe RIDGEです。

バネ式のマネークリップになんでも折りたたんで雑に挟めるのがとても便利。

で、これが実際に1ヶ月使い込んだ状態のthe RIDGEです。

領収書を挟めるのすごく便利。経費精算の都合上、とっておかなければならないレシートが多いので助かってます。

最初は耐久性とか気になっていたんですがまったく気にならないほどタフ。クリップ側を下にして体重83kgのぼくが座ってもビクともしなかった

財布を捨ててマネークリップに変えよう

というワケでthe RIDGEがオススメという話でした。

ぼくが買ったのはチタンのタイプです。他のモデルに比べてやや値段が張る(23,000円!)ものの、長く使うものなので正直財布の値段なんて合ってないようなものですし、なによりもチタンの風合いがとても良いです。

で、もっと安いものが欲しいという人はアルミニウム製のものを買えばいいと思う。これでも15,000円はするんですがカラーバリエーションあるのが良さげ。

カーボンタイプとかもオススメ。ミニ四駆世代的にはカーボンというよりFRPプレートという感じかな? カーボンかっこいい。26,000円。

the RIDGEにはクリップではなくゴムバンドになっているタイプもありますので、少しでもポケットの厚みをなくしたい人とか祖父の遺言でマネークリップが持てない、という方はマネーバンドを試してみても良いと思います。

欠点、日本のお札はハミ出ちゃう……!

1ヶ月間実際に使い込んでみてメチャ気に入ってる the RIDGEなんですけども、唯一と言っていいほどの欠点が日本のお札がはみ出ちゃう点なんですよね。

こんな感じで少しだけはみ出てしまう

最初ははみ出ちゃうところがすごく気になってました。でもクリップの利点(領収書が挟める・お札がメチャ増えても挟めてしまう)を考えれば、むしろクレジットカードジャストのサイズであること、コンパクトさのほうが重要なハズ。

そもそもお札を大切に持ち運んでも意味ないことを認識したうえで「マネークリップにしようか……」と思い始めたんでした。そうだった。

札を挟む部分と本体のサイズはトレードオフ。はみ出てることなんか気にならなくなりました。

まとめ: the RIDGEはマネークリップの決定版かもしれない

1ヶ月使い込んでみた感じ、財布が整理できていなかったり財布に不満を抱えている方にこそオススメできるマネークリップということがわかりました。

そこまで断捨離していない・できない方でも気にせず移行できると思いますので、ぜひthe RIDGE生活はじめてみてはいかがでしょーか。

ぼくは来週さっそく取材でthe RIDGE持ってシンガポールに行ってきます。

パスポートと比較してもこの大きさ

スラれたらまた報告します。

今後ニホンジンドットコムではガチでいいモノをオススメしすぎてステマじゃないのにステマっぽい記事を連載していく所存です。よろしくお願いいたします

2016年9月1日19:01 追記

せっかくなので各国のお札がはみ出るかはみ出ないか、検証してみたいと思います。

台湾・ニュー台湾ドル→はみ出ない!

まずは台湾。台湾は一昨年だけでも12回くらい行って一時期完全に飽きちゃってた国だったんですが最近また行ってみたい国です。

台湾はクレジットカード使えるお店が多いのであまり紙幣を使わなくて良いのですが、台湾元はマネークリップに問題なく収まりました

ジャストサイズ。

タイ・バーツ→ギリギリはみ出ない

次。タイのバーツ紙幣です。
タイを旅行した方ならわかると思うのですが、トゥクトゥクに乗ったり昼ご飯を食べたりしたときにやたらと20バーツ紙幣を消費するんですよね。タイ。

500バーツ紙幣なんてほとんどの場所で両替できません。インドなんかもそうですが、高額紙幣の両替を断る国は思いのほか多いです。

で、そういう国では必然的に20バーツ紙幣をモリモリ持ち運ぶことになります。屋台で焼き鳥を買ったりするときは硬貨の出番(タイの硬貨はやたらとデカくて厄介)ですが、紙幣を使う機会は多い。

はい、収まったーーー!

すげえなこのホールド力。

韓国・ウォン→余裕ではみ出ない!

次、韓国。韓国もあまり紙幣を使った記憶がない。

余裕だ……。

韓国ウォンはちょっと小さめみたい。

インド・ルピー→ギリギリはみ出ない

この国もタイと同じく紙幣文化。5ルピー紙幣は市場にほとんど出回ってません(ちょっとレア)。

ですが、タイと同じく小額紙幣、10ルピー紙幣・20ルピー紙幣をメチャ大量に消費します。しかも紙幣による大きさのバラつきが大きい。5ルピー紙幣と500ルピー紙幣は二回りほど違う。

というわけでインドを旅するときも大量の紙幣を持ち歩くことになるわけですが、

こんなにお札の大きさが違っても余裕だねえ。

1ルピー硬貨・5ルピー硬貨などは喜捨(バクシーシ)しよう。

結論: 日本の紙幣だけデカい

もちろんアメリカドルもはみ出ません。日本の紙幣がデカすぎるだけ、ということがわかった。