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');今が狙い目!小説の商業利用、漫画のパロディが可能に。2016年から著作権が切れる著名人リスト
2013年、『三国史』や『宮本武蔵』で知られる吉川英治、『遠野物語』の柳田国男の著作権が切れ、だれでも使えるようになった。
著作権が切れていれば、たとえ有名な作品でも無料で商用利用が可能となる。内容の複製や再配布はもちろん、改変やパロディも認められ、著作権が切れた作品を専門とする青空文庫でのリリースや書店でフェアが開催されることもある。
では、2016年はどうだろう。ココでは、漫画家や作家をはじめ、2016年から著作権が切れる著名人のリストをまとめてみた。
著作権の保護期間
日本では原則として著作者の生前および死後50年に渡って著作権が保護される。裏を返せば、その期間を過ぎれば権利が消滅。だれでも自由に使用できるパブリックドメインとなる(※例外もあるので注意)。
漫画家
- 樺島勝一(2016)代表作『正チャンの冒険』等
- 手塚治虫(2037)代表作『ジャングル大帝』『鉄腕アトム』『ブラックジャック』等
- 田河水泡(2037)代表作『のらくろ』等
- 長谷川町子(2042)代表作『サザエさん』等
- 藤子・F・不二雄(2044)代表作『ドラえもん』『パーマン』等
- 石ノ森章太郎(2048)代表作『サイボーグ009』『仮面ライダー』等
- 赤塚不二夫(2058)代表作『天才バカボン』『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』等
- 臼井儀人(2059)代表作『クレヨンしんちゃん』等
- 中沢啓治(2062)代表作『はだしのゲン』等
漫画を2次利用した事例
漫画は歴史が浅く、現状はまだ著作権が切れた作家は少ない。だが例外として、2012年に佐藤秀峰が『ブラックジャックによろしく』を商用・非商用を問わず2次利用をフリー化。それによって電子書籍をはじめ、数百件の携帯・スマホアプリが誕生。また、企業が広告利用するケースも見られ、キヤノン「純正インクをよろしく」、SoftBankモバイル「ホワイトジャックによろしく」などが話題になった。
SoftBank |『パロディ漫画「ホワイトジャックによろしく」動画付き新篇6話を追加』
作家
- 谷崎潤一郎(2016)代表作『細雪』『痴人の愛』『少将滋幹の母』『春琴抄』等
- 江戸川乱歩(2016)代表作『怪人二十面相』シリーズ等
- 梅崎春生(2016)代表作『桜島』『狂い凧』等
- 高見順(2016)代表作『高見順日記』『故旧忘れ得べき』等
- 三島由紀夫(2021)代表作『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』等
- 志賀直哉(2022)代表作『暗夜行路』『和解』『小僧の神様』等
- 川端康成(2023)代表作『伊豆の踊子』『抒情歌』『禽獣』等
- 亀井勝一郎(2017)代表作『大和古寺風物誌』『愛の無常について』等
- 山本周五郎(2018)代表作『樅の木は残った』『赤ひげ診療譚』等
- 中勘助(2016)代表作『銀の匙』等
- 小山勝清(2016)代表作『それからの武蔵』等
- 山川方夫(2016)代表作『その一年』等
- 大坪砂男(2016)代表作『浴槽』等
- 畔柳二美(2016)代表作『姉妹』『青いりんごのふるさと』等
- 小山清(2016)代表作『落穂拾い・犬の生活』等
- 森下雨村(2016)代表作『三十六年前』等
- 清閑寺健(2016)代表作『江田島』『無敵双葉山』等
- 壺井栄(2018)代表作『二十四の瞳』等
- 子母沢寛(2019)代表作『勝海舟』等
- 木々高太郎(2020)代表作『折蘆』『わが女学生時代の罪』等
- 大佛次郎(2024)代表作『鞍馬天狗』等
- 山本有三(2025)代表作『路傍の石』等
- 山中峯太郎(2017)代表作『敵中横断三百里』等
- 大下宇陀児(2017)代表作『石の下の記録』『鉄の舌』等
- 笠信太郎(2018)代表作『ものの見方について』等
- 獅子文六(2020)代表作『コーヒーと恋愛』等
- 伊藤整(2020)代表作『鳴海仙吉』等
- 高野悦子(2020)代表作『二十歳の原点』等
- 佐賀潜(2021)代表作『大いなる幻影 』等
- 西条八十(2021)代表作『女妖記』等
- 深田久弥(2022)代表作『日本百名山』等
- 内田百間(2022)代表作『阿房列車』等
- 高橋和巳(2022)代表作『邪宗門』等
- 大宅壮一(2022)代表作『実録・天皇記』等
- 山下清(2022)代表作『日本ぶらりぶらり』等
- 徳川夢声(2022)代表作『夢声戦中日記』等
- 金田一京助(2022)代表作『北蝦夷古謡遺篇』等
- 平林たい子(2023)代表作『こういう女』等
- 広瀬正(2023)代表作『タイムマシンのつくり方』等
- 大伴昌司(2024)代表作『Oh! SF映画―先駆的SF特撮映像論』等
- 椎名麟三(2024)代表作『深夜の酒宴・美しい女』等
- 北原武夫(2024)代表作『告白的女性論』等
- サトウハチロー(2024)代表作『詩集おかあさん』等
- いわさきちひろ(2025)代表作『ラブレター』等
- 花田清輝(2025)代表作『アヴァンギャルド芸術』等
- 梶山季之(2026)代表作『黒の試走車』『赤いダイヤ』等
- 香山滋(2026)代表作『オラン・ペンデクの復讐』『ゴジラ』等
- 金子光晴(2026)代表作『マレー蘭印紀行』等
- きだみのる(2026)代表作『気違い部落周游紀行』等
- 棟方志功(2026)代表作『棟方志功 ヨロコビノウタ』等
- 檀一雄(2027)代表作『火宅の人』等
- 舟橋聖一(2027)代表作『花の生涯』等
- 武者小路実篤(2027)代表作『真理先生』等
- 武田泰淳(2027)代表作『司馬遷』『蝮のすゑ』等
- 城昌幸(2027)代表作『若さま侍 時代小說英雄列伝』等
- 福島正実(2027)代表作『未踏の時代(日本SFを築いた男の回想録)』等
詩人・俳人・歌人・著作家など
- 蔵原伸二郎(詩人、2016)代表作『猫のゐる風景』『戦闘機』等
- 高橋元吉(詩人、2016)代表作『高橋元吉詩集』等
- 水上不二(詩人、2016)代表作『水上不二詩集 ぼくは地球の船長だ』等
- 河井醉茗(詩人、2016)代表作『ゆづり葉』等
- 安西冬衛(詩人、2016)代表作『大大阪のれいめい』等
- 清水橘村(詩人、2016)代表作『空間』等
- 木下夕爾(詩人・俳人、2016)代表作『菜の花集』等
- 星野麦人(俳人、2016)代表作『あぢさゐ』『草笛』等
- 泉川白水(俳人、2016)代表作『雪の路』等
- 大黒富治(歌人、2016)代表作『雄物川』等
- 正田篠枝(歌人、2016)代表作『さんげ』等
- 岸本水府(川柳家、2016)代表作『川柳読本』等
- 麻生路郎(川柳家、2016)代表作『川柳雑誌』等
- 式場隆三郎(精神科医、2016)代表作『発端・電話事件』等
- 篠田鉱造(風俗研究家、2016)代表作『幕末百話』『明治百話』等
- 櫻井忠温(戦記文学、2016)代表作『肉弾』等
- 北川千代(児童文学、2016)代表作『世界同盟』等
- 塚原健二郎(児童文学、2016)代表作『風と花の輪』等
- 野辺地天馬(児童文学、2016)代表作『金の鈴』『母を慕ひて』等
- 山内秋生(児童文学、2016)代表作『父のふるさと』『螢のお宮』等
- 水上不二(児童文学、2016)代表作『六平アルバム』等
作曲家
- 山田耕筰(作曲家、2016)代表作『かちどきと平和』『赤とんぼ』等
- 山本直忠(作曲家、2016)代表作『或る秋の思出』等
- 信時潔(作曲家、2016)代表作『海ゆかば』等
芸術家
- 藤田隆治(日本画家、2016)代表作『アイスホッケー』等
- 西沢笛畝(日本画家、2016)代表作『巣ぐみ捕えて』『七面鳥』等
- 保田龍門(彫刻家、2016)代表作『母と子』等
文学研究者・翻訳家
- 米川正夫(ロシア文学、2016)フョードル・ソログープ等の翻訳
- 秋庭俊彦(ロシア文学、2016)チェーホフ等の翻訳
- 前川堅市(フランス文学、2016)スタンダール等の翻訳
- 村岡花子(児童文学、2019)モンゴメリ等の翻訳
学者
- 佐々木惣一(法学、2016)代表作『立憲非立憲』等
- 柚木馨(法学、2016)代表作『売主瑕疵担保責任の研究』等
- 佐山済(日本文学、2016)代表作『女流日記』等
- 藤直幹(日本史学、2016)代表作『中世武家社会の構造』等
- 神保格(言語学、2016)代表作『言語学 』等
- 武政太郎(心理学、2016)代表作『教育心理学』等
- 山下徳治(教育学、2016)代表作『海のまもり』等
- 大賀一郎(植物学、2016)代表作『ハスを語る』等
- 服部広太郎(植物学、2016)代表作『那須産変形菌類図説』等
- 大島正満(動物学、2016)代表作『魚』等
- 神保成吉(電気工学、2016)代表作『試験技術と特殊測定』等
- 奥井復太郎(都市研究、2016)代表作『國土計畫論』等
- 千田九一(中国文学者、2016)代表作『金瓶梅』等
- 宮坂哲文(教育学者、2016)代表作『生活指導と道徳教育』等
- 前川堅市(仏文学者、2016)代表作『近代名作短篇集』等
- 加藤玄智(宗教学者、2016)代表作『宗教学精要』等
- 安藤堯雄(教育学者、2016)代表作『教育行政学』等
- 伊藤康安(国文学者、2016)代表作『沢庵』『禅と社会』等
- 松本敏三(数学者、2016)代表作『境界条件を満足する 綜合偏微分方程式』等
- 佐伯好郎(言語学者・景教学者、2016)代表作『景敎碑文研究』等
その他
- 池田勇人(政治家、2016)代表作『改正税法に就て』等
- 飛田穂洲(野球評論家、2016)代表作『野球道』等
- 杉浦非水(グラフィックデザイナー、2016)代表作『実用図案資料大成』等
- 水原堯栄(真言宗僧侶、2016)代表作『高野版の研究』等
- 沢木興道(曹洞宗僧侶、2016)代表作『禅とは何か』等
- 三宅襄(能楽評論家、2016)代表作『能樂藝話』等
- 志垣寛(教育評論家、2016)代表作『教員物語』等
- 滝沢敬一(随筆家、2016)代表作『フランス通信』『シャンパンの微酔』等
- 篠田鉱造(新聞記者・明治文化研究家、2016)代表作『明治百話』等
- 渡辺金造(軍人・歴史家、2016)代表作『埼玉図書館叢書』等
- 高橋正雄(金光教教監、2016)代表作『金に好かれる話』等
- 近藤栄蔵(社会主義運動家、2016)代表作『コムミンテルンの密使』等
- 内藤民治(ジャーナリスト、2016)代表作『世界実観』シリーズ等
- 石倉小三郎(音楽評論家、2016)代表作『西洋音楽史」「ゲーテと音楽』等
まとめ
世間を騒がせた環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意にともない、著作権の保護期間が50年から70年に延長される可能性がある。また、保護期間を過ぎている場合でも例外などがあるので、ご使用の際は必ず詳しく調べてから行動に移すことをオススメします。
他にも「こんな人の著作権が切れる!」などご存知でしたらぜひ情報提供お願いします。皆様と一緒に本記事をアップデートしていければ幸いである。
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(文/ニホンジンドットコム特派員)